トヨタ、電磁鋼板特許権侵害に関する訴訟終了-日鉄が請求放棄
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昨日の結審の報道で、訴訟まで踏み切るという点で、一定の勝算があってかと思ったので、トヨタ有利というのは少し意外、とコメントした。
一晩経って思うのは、両社とも大人らしく落ち着くべきところに落ち着いたのかな、と思った。
電磁鋼板は、EV化の時流も、また技術的にもキーの製品で、そこを守ることは重要。一方でトヨタとの取引はこれだけでは当然ない。資源高のなかでそこを転嫁する交渉は進んでいるように思う。喧嘩し続けてもお互いに良いことはなく、むしろ未来に向けて早く協力関係を作ることが両社にとって合理的にメリットになる。また自動車が日本において極めて重要な産業ななかで、そのバリューチェーンの影響も大きく、国全体への影響も大きい。
ただ訴訟という「拳の振り上げ」をすると、合理的なメリットに落ち着かせることは、メンツなども含めて相当に難易度が高い。しっかりとお互いに大人として落ち着けられたことは、なかなかスゴイことだし、経営観点では良かったのではないかと思うようになった(技術開発に尽力された方を中心に、もちろんなんとも言えない感情はあるだろうが…)。特許権侵害訴訟には様々な効果がある。
一概に訴訟に勝てなかったからといって、取り下げた側の敗北かというとそういうわけでもない。
まず、何かあったら訴訟になるかもしれない、ということで、知財面でのスクリーニングが技術を使用する立場のトヨタなどでもしっかりと行われるようになる。(そんな効果を期待したい)
部品材料業界で特許権侵害訴訟を行うことで1番有名なのは日亜化学だが、やはり何らかのLED技術の採用にあたっては事前に特許のスクリーニングが行われると聞く。特に日亜化学からの訴訟を警戒するメーカーは多い。(直接訴訟の被告にならなくても、自社が採用した技術が販売差し止めになると、莫大な損失となるため)少し前のNPの特集で、日本製鉄がフォーカスされていました。その記事の中で今回の訴訟についても書かれています。
https://newspicks.com/news/8435777/body?utm_medium=urlshare&invoker=np_urlshare_uid8536660&utm_source=newspicks&utm_campaign=np_urlshare
トヨタと三井物産に関しては、無理があったのでしょうか。知った当初はかなり大胆な手に出たなぁと感じではいましたが、そうでもしないと技術的な面で海外にどんどん追い越される時代になったのかもしれないと思います。