大卒離職率32%に上昇 3年以内、求人持ち直し
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いわゆる七五三現象(新卒3年以内の離職率は中卒7割・高卒5割・大卒3割)の三に当たる最新状況。数字のみを持って良い悪いを論じることは難しい問題と思います。他方で、企業としては採用活動に時間とコストをかけ、求職者も時間を投じているわけで、後ろ向きな転職が多い場合は特に、内定中のrealistic job previewにより、就職直後のリアリティショックの軽減を図ることが求められます。
吉井さんが七五三現象を取り上げてくださっていますが、似たような観点で事業所規模別の違いもまた顕著です。卒業属性や事業所規模別の理由に目を向けたほうが本当は建設的だと思います。人材の流動化をどう起こすべきかのヒントにもなるデータかと。
以下データの並び方
事業所規模、高校・大学の新規学卒就職者の就職後3年以内離職率
( )内は前年比増減
5人未満、60.7% (+0.2P)・54.1% (▲1.8P)
5~29人、51.3% (▲0.4P)・49.6% (+0.8P)
30~99人、43.6% (+0.2P)・40.6% (+1.2P)
100~499人、36.7% (+1.6P)・32.9% (+1.1P)
500~999人、31.8% (+1.7P)・30.7% (+1.1P)
1,000人以上、26.6% (+1.7P)・26.1% (+0.8P)
厚生労働省 令和5年10月20日(金)発表資料より2020年3月卒業というと、コロナショックを受ける前にギリギリ入社できた人たちですが、入社したらすぐになし崩し的にリモートが始まったり、会社の中で縦横のつながりを作るのに苦労した新卒のスタートを切った人たちですよね。
そういう混乱の中で、自分が大切にするものって本当はなんだろう?と、とことん向き合う機会も多かった人たちなのではないでしょうか。そうして見つけた価値観に合うような仕事のオプションが広がっている今のうちに!!と転職した人も多いかと。
「石の上にも三年」とか言って苦しんでいるうちに、また何がいつ起きるか分からないですしね。