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第一三共株が一時17%高、米メルクとがん分野で提携

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  • かんたん 代表取締役

    米メルク社は現在世界最大の売上を誇るがん治療薬キイトルーダを擁して好調な業績をあげています。

    しかしキイトルーダは2028年に最初の特許が切れ、後続薬の追い上げを受ける見込みです。

    特許切れの崖を乗り越えようと、メルクは代替医薬で大きな売り上げを作ろうとしています。その最大のものがシージェン社の腫瘍薬を手に入れる事でした。

    しかしシージェン社買収はファイザーに競争で負けてしまい、縁が切れてしまいました。

    そこで目を付けたのがADC技術でシージェンと共同研究していた第一三共です。今日の提携記事はこの流れです。

    しかし、第一三共のADC技術についてシージェンが異議を唱え、18日に第一三共の特許侵害だとの判決が下りました。

    第一三共は控訴等で反撃してゆくでしょうが、問題はシージェンを買収するファイザーです。ファイザーの技術力はともかく、法務力は最強です。なにせ日本を含む多くの政府を手玉に取る有利な契約をもぎ取る力があります。

    シージェンがADC新薬群で1兆円以上の売上を挙げるのを邪魔するものを排除するのに全力をあげるると思われます。また、ファイザーは米国の薬認可庁のFDAと密接で天下りも派遣も沢山しています。

    さて、この提携の帰趨はどうなることでしょうか。


注目のコメント

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    順天堂大学医学部総合診療科 准教授

    医師としてはどこの会社がどの薬剤を扱うかにあまり興味がありません。大事な事は、必要な薬剤が、適切に供給できる体制が取られているかどうかです。

    こう言った提携によって、販売網を拡大したり、供給をスムーズに出来るのであれば、とてもありがたい事です。


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    専修大学 商学部教授

    金額が大きいので話題になっていますが、製薬企業間の提携は珍しくありません。最初に米国で販売することが高い将来性を生むため、第一三共としてもきわめて前向きに考えていたと思います。

    産業の特徴として、商品の不確実性が大きいため、売り手、買い手の双方の不確実性を軽減するために以下のような取引形態(スキーム)が提案されることが普通です。

    1 契約一時金:契約時点で支払われるもの。(取引コストなどの対価として支払われ、締結後無返却)

    2 マイルストーン:実施中の臨床試験で基準をクリアした時点で後払いされるもので、クリアしなかった場合は通常は無払いとなり、その後の提携は破棄される。

    3 ロイヤリティ:薬効成分にオリジナリティを有する企業に対し、販売額の一定割合が支払われるもの。

    今回は、まずは契約一時金(40億米ドル=約6000億円)が、第一三共に渡ることになります。パトリツマブ デルクステカン(抗HER3抗体薬物複合体)は、将来、標準的治療法の三段階目の治療の選択肢になりうる可能性をもつもので、2023年度下半期を目標に米国で申請準備が進められています。

    当医薬品のEFGR変異を有する転移性または局所進行非小細胞肺がん患者への三次治療を対象とした第2相臨床試験結果は「The Journal of Clinical Oncology」誌に以下の内容で掲載されています。

    有効性について、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤とプラチナ製剤併用療法による治療後に病勢進行したEGFR変異を有する転移性または局所進行非小細胞肺がん患者225名において、主要評価項目の客観的奏効率は29.8%(完全奏効 1名、部分奏効66名)。奏効期間の中央値は6.4ヵ月、病勢コントロール率は73.8%、無増悪生存期間の中央値は5.5ヵ月、全生存期間の中央値は11.9ヵ月。

    また、放射線治療歴のない脳転移を試験開始時点で有する患者30名において、頭蓋内病変の客観的奏効率は33.3%(完全奏効 9名、部分奏効1名)、頭蓋内奏効の奏効期間の中央値は8.4ヵ月。

    安全性は、グレード(G)3以上の有害事象は64.9%、内訳は血小板減少症(21%)、好中球減少症(19%)、貧血(14%)等。間質性肺疾患は、12名が本剤と関連があると判定され、G1が1名、G2が8名、G3が2名、およびG5(死亡)が1名。


  • WithMetis 代表取締役 理学博士(物理学)

    パトリツマブ デルクステカン(これは一般名)は、既に上市されているエンハーツ(これは商品名)に続く抗体薬物複合体です。グルクステカンは言わば細胞に対する強力な毒であり、そのままでは正常細胞への影響が強すぎて使いづらかったのですが、標的への結合の選択性が高い抗体とリンカーを介して結合させることで、がん細胞に特異的に働くようになっています。エンハーツは、一般名をトラスツズマブ デルクテカンと言い、既に医薬品として承認され実績のある抗HER2抗体トラスツズマブ(商品名ハーセプチン)との組み合わせでしたが、今回は抗HER3抗体パトリツマブとの組み合わせということになります。プレスリリースでは非小細胞肺がんへの適用について言及されていますが、その他にも、ハーセプチンが効かないHER2陰性乳がんに対しての適用についても報告がされています。
    https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/news/202205/574890.html


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