鴻海、ＥＶ戦略強化へ－エヌビディアと「ＡＩファクトリー 」で連携
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Foxconn（鴻海）は、iPhoneをはじめとするApple製品の組み立て工場として知られています。現在のAppleが誇る、年間2億台のiPhoneを計画通りに製造・販売するバリューチェーンになくてはならないファブレス（Fabrication facility less）モデルの要こそ、Foxconnといえます。
Foxxconを頂点にして、深圳をはじめとする中国沿岸部の都市には、様々なファブレス向上が軒を連ねており、規模や品質から、レベル分けがなされ、ハードウェアもソフトウェアも、何でも作れる「世界の工場」としての地位を確固たるものにしています。
そのため、中国のファブレスメーカーは、顧客からのフィードバックに対して驚くほど早い対応を見せます。そうしたところは、製品を改良し、顧客サービスとともに品質の差別化が急速に進み、他を淘汰していくことができるようになります。
そこで、自動車も同じファブレスで組み立てられるようにしよう、しかし品質の要となる自動運転や品質向上を目的としたフィードバックを、NVIDIAとともにAIを駆使して実現していこう、というモデルを作ることによって、ガジェットよりも圧倒的に台数が少なく、顧客フィードバックがより重大な安全性に直結する自動車も、強いフィードバックを伴うファブレスモデル構築をじつげんしようとしているのではないでしょうか。AIファクトリーのアウトプットに着目したい。
集まったデータの使い方は、よりパーソナライズしてそこに価値を見出す生活者から追加フィーをもらう、より共通的な傾向を抽出して製品やサービスの競争力を底上げして勝率を上げる、バグやエラーへの対処を迅速かつ効率化して開発コストを抑制する、など、様々な出口がある。
どれか一つということではないだろうが、どのような出口に軸足を置くのかにより、AIファクトリーのコンセプトやEV事業における収益貢献メカニズムが見えてくるだろう。
そこに、車出自でないからこその視点がどのように埋め込まれるのか、同様の仕組み展開も想定される車出自のOEMやサプライヤとどのような違いが打ち出されるのか、着目したい。
