投資家たちはどう見る? ラクスルの新CEO報酬設計は「雇われ経営者」ではなく「第二の創業者」を生み出すか
コメント
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社外取締役・指名報酬委員長として、今回の報酬パッケージの設計に関わりました。
企業にとって、経営者の交代はとてつもなく大きな難題です。それが、成功した創業者から二代目社長のケースとなればなおさらそう。
リスクをとって起業し、高い持分比率を持つ創業者の場合、株主との目線は揃いやすくなりますが、二代目社長の場合、「分厚い現金報酬+抱負なフリンジ・ベネフィット」で、株主と目線が揃わなくなることもままあります。
今回、「ステークホルダーと長期間目線を揃えられるか」という点と、「この報酬パッケージによってCEOがincentifyされるか」という納得感を非常に重視し、指名報酬委員会が会社からもCEOからも独立した形で設計しました。
・CEOへの「信頼」を示し、同時に「規律(10年間にわたり粗利成長率15%)」をもたらすRSU
・高い目標に向けての「期待」を示す有償SO
・永見さん自身の「覚悟」を示す株式買付
・低く抑えた現金報酬
によって、ステークホルダーの方々とできるだけリスク・リターンを揃えられるようにしました。
総会は10月26日です。株主の皆様からのご支持いただけることを願っております!
注目のコメント
自分の年回りもあるのかもですが、自ら起こした会社を退任して後任に譲るケースを最近良く見ます
インタビュアーの宮田さんもそうですよね
そうなった際にあとを引き継いだ経営者がオーナーシップを持ち適切なリターンを得られる構造にするのは「そもそものオーナーじゃないから無理だよね」と知らないうちに諦めてしまっていたなかで「こういう形もあるよ」という提示をしてくれたのは本当に画期的な「発明」だったと感じてます
こういうものが資本市場からも指示されて、貪欲に成長する企業が増えることは日本経済にとっても社会にとってもプラスでしかないと思いますスタートアップに限らず、大企業でも報酬設計は重要。下記でコメントした期間設定や行使・取得可能な条件への考慮について、ラクスルのRSU・有償SO・買い付けという3種類とRSU・有償SOの2つについている条件の組み合わせもまた、これらをとても考慮したものだと思う。
スタートアップ固有の部分では、創業者の覚悟と持分という「二つのオーナーシップ」をいかに非創業者が第二の創業者、中興の祖となって引き継ぎながらも進化できるかがある。
日本のスタートアップはM&Aによるエグジットが少ないことが知られているが、個人的には個々人の個性と企業の成長フェーズのフィットが、トップでも従業員でもあると思っている。そのバトン渡しが報酬設計を通じてされていくことはラクスルで起こっていることだし、梅田さんもコメントされているようにユーザベースでも起こったこと。
日本のスタートアップシーンに事例をどんどん作っていくという観点でも、チャレンジの種類も増え、そこから色々な成功事例が生まれていって欲しい!
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https://newspicks.com/news/9049967