「一般職」をなくしても何も変わらない…事務職女性が最下層の等級に大量滞留して生じる新たな賃金格差
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この議論でいつも不思議なのは、男女賃金格差のアプローチとして男性の事務職や男性の転勤なしカテゴリの従業員を雇うという発想がなぜないのかということです。外資系金融にいた頃の経験では、男性でもずっとバックオフィスで事務という人も普通にいました。ホワイトカラー大卒層であっても、フランスはカードル(エリート)とノンカードルに別れており、ノンカードル層はいわゆる事務職です。経理なら経理の同じ仕事をずっとしており、長時間労働せず、WLBも保つことができます。カードル、ノンカードルの男女別はありません。男性正社員だからといって、すべてを仕事にささげる競争をする必要はないのです。
新卒総合商社時代に一般職と総合職分かれていましたが、(私は既に退職していましたが)5年目くらいには一般職だった方が総合職にチェンジしていたりしていました。
商社の場合、事務から始まる事が多いので、総合職転換をしやすいのかもしれません。
業界や男女関係なく、10年間同じ事務しかしていない方と、営業やマネジメント含め様々な経験をしている方だと、仕事のキャッチアップスピードに差が出がちなので、キャリアアップや給与の差がついてしまうのは必至。
グレード制度や仕組みを変えても何も変わらないので、キャリアアップの道筋を作ることから始めた方が良い気がします。
とはいえ事務プロフェッショナルは組織には必要で、男女関係なく事務が得意で好きな人は事務を続ければ良いと思います。単純作業はAIに変わるかもしれませんが、全く無くなることはないと思うので。男性事務も増えたら良いと思います。男女の賃金格差は、女性と男性を同じ条件にするだけでは解決しない、根深い問題が絡み合っています。
歴史的な背景からの社会的な価値観の押し付けから、
職業を選択するときに影響が出て、ライフステージに壁を感じる女性が働き方の制約をし非正規雇用を選ぶようになります。
また、無意識のうちに刷り込まれた価値観から、
性別に基づく配属や作業の役割分担など、よかれと思うその意識に差別が存在し、
知らず知らずに賃金の格差につながっています。
多少の差はあれど、どの会社にも存在する男女の賃金格差は、”当たり前”を見直すことからはじめるべきではないでしょうか。