「日本は女性を働かせるだけではだめ」 ノーベル賞・ゴールディン氏
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記事については海外の専門家からも日本はそう見えているのかーと感じいったところですが、全然別の視点で感想を述べると、どうして自分がそう思ったのかとふと疑問が…。
まず「海外の」という部分。日本のことは一番日本の専門家が詳しいとも言えますが、おそらくゴールディン氏と同じような分野で考えて研究したり活動されている方もおられるはずです。でも、海外という外部からの視点で話をされたほうが説得力を感じてしまう不思議。
次に「ノーベル賞」という肩書。この超有名な賞を受賞する=すごい人という無意識のフィルターがかかって思わず話を聞いてしまう気持ちになっているかもしれないです。
最後に、仮にこれがゴールディン氏と同じ年齢、性別の日本の女性だったら、日本人のこの記事の受け止め方ってどうなっていただろうかという想像です。個人的にはたぶんそんなに受けがいい話題にはならないんじゃないかと思います。
理由は簡単なんですが、こういう問題はどうしても男性側がマジョリティとして非難されやすく、そのことへの忌避感や嫌悪感が出やすいからじゃないかと感じています。
また、特に経営者、管理職、政治家諸々、雇用環境やシステムを変えることができる力をもった人は男性が多いですが、必要性を感じにくければ変革をしようとはなかなか思いませんし、こういう記事を見ても「よし!じゃあ変えていこう!」とはならないと思います。
注目のコメント
著書の翻訳版がでていたのでさっそくポチりました。働く女性を5グループに分けて時系列で分析。日本はその時系列による進化を踏めていないことが明らかにわかります。女性が働くことにより、家事育児などの無償労働をどう分担するかの議論が必要になってきた。欧米は男女で分担し、アジアは外注で対処した。欧州などは「育児のための時間がとれる」ように労働時間に規制をいれています。しかし、日本は「保育園の時間を伸ばし」長時間労働社会のまま、女性にだけ「家事育児」のプラスアルファとして仕事を追加した。これでは男女格差は開き、少子化は続くばかりです
NPにいる方には想像し難いでしょうが、
スーパーやCVSに並んでいるお惣菜、ドラッグストアに並ぶ医薬品や化粧品の殆どが、GXPあるいはHACCP認証の郊外の工場で作られ、その高い基準をクリアする丁寧な手作業は、郊外の主婦の単純労働に支えられています。
企業側は、学生と比べて真面目な主婦をパートで雇い、工業高校をでた男性社員には早く責任者になってほしい。
この考え方が変わらない限り、パートという名の女性単純労働者は減りません。パートでも工場の責任ある立場に昇格できる実例がないと、女性側の意識も変わりません。
※皆さんに沢山見ていただいたので、追記します。
なぜ、郊外の工場で目視・手作業が発生するかですが、GXP、HACCP認証以上の検品基準を設けている場合が多いからです。
例えば、製品ロットの印字やシール部分に欠けがあれば当然NGですが、光に当て目を凝らしてやっと認められるかどうかの外装の小さな曇りも検品対象になっていたりします。こういうことこそ、AIに…と思います。
また、パートさんたちですが、お子さんは超難関校に進学されてたりします。お子さんのキャリア形成のための費用をパート収入で補っているのです。
これらは、体調を崩して休職し、快復期に実家近くの工場地帯で短期間バイトしたから知った現実です。
コンサル業界やデジマ業界にいて、GXPなどの知識はありましたが、実際にどう運用されているか、初めて知りました。
生活者として、化粧品のピカピカしたパッケージの多少の曇りや、クッキーの多少の焼きムラに寛容であることも、単純労働を減らすことにつながります。会社経営をする中でたくさんの女性の方を採用してきましたが、旦那さまがある一定の稼ぎがあったり、お忙しい場合は「自分は大黒柱ではないし、子どもにちゃんと向き合いたい」として、仕事を「キャリア作り」として中長期的に考えていない人が多いなと思いました。
はたらく時間に関わらず時短であってもキャリアを本格的に築いていけるように会社が提供するのも大事だと思いつつ、同時に、会社がどうこうという前に、個人的には女性自身が自ら「キャリアをちゃんと築いていきたい!」という強い意志を持って会社と交渉するくらいにならないと現状は大きく変わらないのだろうなーとも感じています。