音楽フェス会場に260人の遺体、ガザで人質にされた観客の映像拡散
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この「平和のためのミュージック・フェス」は、その趣旨からいって、ガザ地区のすぐ近くで開催されていました。
イスラエル側の死者は700人以上、とイスラエル政府は発表していますが、その内の260人は、このミュージック・フェス参加者です。少なくとも米国人4名、ドイツ人1名などが含まれています。
(追記:米国人の死者は9名。今後もさらに確認される見込み)
ハマースは、当然このミュージック・フェスが開催されることを知っていたでしょう。
なぜこのタイミングで大規模な攻撃を仕掛けたのか、という理由の1つはこれでしょう。
何といっても、ガザ地区のすぐ近くで、欧米人を含む数百人の外国人を殺害し、できれば捕虜にする、またとないチャンスです。
欧米人の捕虜は、ハマースからすると、ある意味、イスラエル人の捕虜よりも価値が高いです。
交渉に使えるからです。
主に、イスラエルの捕虜になっているハマース戦闘員らとの交換に使います。
米国人1人であれば、ハマース戦闘員10人と交換することも十分可能です。イスラエルも、米国には配慮せざるをえません。
イスラエル軍がガザ地区を攻めるなら、欧米人捕虜を10名殺害する、といった脅しにも使えます。それで攻撃をためらうようなイスラエル政府ではありませんが。
この「平和のためにミュージック・フェス」に参加して、爆音を鳴らして踊り騒いでいた欧米人たちは、おそらくハマースに何の敵意もない人たちでしょうが、結果として、ハマースの大規模攻撃を誘発し、イスラエル政府の障害になりました。ハマースには大きな利益になっています。
https://twitter.com/visegrad24/status/1710831127668072676
なお、農業労働者として出稼ぎに来ていたタイ人やフィリピン人も数十人がハマースの捕虜になっていますが、彼らは、イスラエル政府は特に配慮することもないので、交渉材料としては、ほぼ使えないです。日本で言えばお盆のような長期連休の最後で人々が集まっているところを狙った攻撃であり、ミサイルではなく戦闘員が地上で侵攻して意図的にこのフェスを狙ったという意味で卑怯極まりない。さらにここに参加していた人たちを国籍関係なく人質にするというのも最悪の人権侵害。
「民間人を捕虜にして脅しに使う」という行為について擁護できる余地はないと思います。やってる事は軍事組織ではなくテロリストそのもの。
が、我が国の報道機関や左派政党は伝統的に「イスラエル(&米国)が悪い!」を党是としてきたので、報道(言及)しない自由を行使するのでしょう。
米批判ネタとして「西側の論理や価値観」に基づいた擁護をしてみても、テロ組織からすれば知った事ではないのでそれ以上の行為を繰り返す。恐ろしい片思いです。