原油価格、高止まりの様相=100ドル目前、日本経済に打撃
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ロシア財政との兼ね合いでは、それほどの追い風にはならないのではないか、と考えています。
マクロ的に見て、今のロシアは、原油の対中輸出で得た外貨で、中国からモノを買っている状況です。結果、中国の対露貿易赤字も急激に圧縮しています。
資源高で得た外貨が還流してしまうわけで、その一方で財政は戦争のため拡張が続きます。したがって、ロシア政府は、輸出関税を導入しようとさえしています。10月4日に開催予定のOPECプラスの閣僚級会合では、現行の協調減産の枠組みが維持されると見込まれています。サウジアラビアによる自主減産と、ロシアによる輸出制限も年末まで続くため原油先物価格は高止まりが続く公算が高くなっています。
ただ、需要面を見ると、中国経済は製造業の景況感に底打ちの兆しが見える一方、米国経済は学生ローンの返済再開や余剰貯蓄の枯渇、自動車労組のストなど先行きの不安材料が増えてきています。ここから一段と原油価格が上昇するためには需要の動向も重要になりそうです。日常生活に自動車が不可欠な地方在住の一人として、看過できない情報です。
これから暖房類を使用する季節を迎えますし、懐も身体も寒い冬になりそうですね。
せめて円安気配が減退してくれれば多少の慰めになるかもしれませんが、現状のダブルパンチはダメージ大です。