「リニア建設」で多発する労災。労災隠しまで発生 いざ身近に起こったらどうする?
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建設業界を知るものとして
施主からの厳しい納期
ゼネコンが超偉いという構造
発注額の値引き合戦
上記の事が厳しくない現場は、実は事故が少なかったりします。
注目のコメント
新卒入社時の会社は、一級建築士事務所ではもちろんあるのですが、建設業の許可も取得していました。
という訳で、自社設計案件を元請けとして工事を請け負うことが多く、CM業務を行いながら設計監理と共に施工管理も行っていました。
その当時、私が設計監理+施工管理のアシスタントとして入っていた某現場で、労働災害が発生しました。
どんなに安全教育や現場管理をやっても、残念ながら事故は発生します。
その時の元請けの経験からですが、「労働災害が起こったら正直に申告して欲しい」につきます。
第一に作業員の安否が心配です。
病院に行っていればわかる見えない症状があるかもしれず、見逃して後遺症などが残ると大変です。
また医者は、傷を見るとどんな状況での事故かだいたい把握できます。
隠そうと思ってもなかなか隠せないと思うし、隠して発覚すると本当に大変です。
本来、現場で起こったケガなどは、元請けの労災保険を使うことが正しい対処方法です。
ただ公共工事では、元請けの労災事故により評価が下がる場合があり、次の入札に影響することがあります。
そのため、下請け会社の労災保険を使おうとする場合もあるようですが、これが発覚して適切ではないとされた場合、入札に参加できなくなる可能性もあり、やはり適切な対処が必要だと思います。何かを正当化したいわけではないですが、
東海道新幹線の建設では210名の方が亡くなっています。
人の命の尊さは変わらないけど、時代も技術も変わっている。
できれば死者も怪我もゼロであることが望ましい。
しかしながらそれくらい大変な工事なのだということも知っておきたいし、
だからこそ労働安全衛生法があるし、安全配慮義務があるので、
適切に運用されますように。記事内でJR東海が取材を受けた通り、この手の話の本質的な原因は発注者の短工期要求が大半。
時間外労働規制の話をしても、「人増やせばいいじゃん」で終わり。これぞ請け負け。
災害隠しは一般論として大変厳しく重い罰。
ただ、東京五輪や大阪万博やリニアなどの国家プロジェクトは抹殺される可能性が高い。
厚労省は、労働災害並びに発注者をオープンに情報公開し、SDGs上も労災の多い現場は発注者としてもマイナス評価になる事、労災隠しなんてもっての外だと、アナウンスして欲しい。