岸田首相、内閣改造での「女性ならではの感性」発言がトレンド入り 「さすがに2023年にそれはない」など総ツッコミ
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脳研究をさせていただいている立場から考える事があります。
脳の男女差について:
・海馬や小脳虫部、上前頭回、尾状核などで、大きさの男女の平均値に差がある
・しかし完全に男性寄り、女性寄りと言える人は全体の10%に過ぎず、残りの90%には男性と女性の両方の特徴が見られる
・メスとオスのラットに30分間のストレスを与えただけで、海馬の錐体細胞における尖端樹状突起がメスとオスとで反転→ストレスや生活環境などによっても脳は影響を受け変化する
なので、生物的な「男性ならでは」「女性ならでは」と言うのは難しいわけです。
ただ、仮に男性寄り女性寄りの意見であったとしても、別の属性寄りの意見であったとしても、多様な意見に耳を傾け取り入れていける社会であれば良い、と思うのです。
これまで、日本はどちらかというと「同じような環境にいた」特定の思考の方々のみが意思決定層に居続けた事が問題だと思うので、そうではない脳の方の意見が取り入れられていくと良いな、と思います。会議などで「女性としての意見を聞かせてほしい」と言われたら、それは差別です。マジョリティである男性は、「男性としての意見」なんて求められることはなく、「個人の意見」を述べることができるのに、マイノリティの女性は「自分の意見」ではなく、「女性全体の意見」なるものを求められる。明らかに非対称な構造です。
勤務先の防災会議に出たら備蓄用品の中に水・食料・トイレがあるのに生理用品が抜けていました。女性が意思決定の場にいないとこうした致命的な判断ミスが起きるので、「女性の声」が存在することは重要です。しかし「女性ならでは」と一つの集団としてくくってしまうことは、明らかに差別的な言動です。当たり前のことですが、女性は、男性がそうであるのと同様に、一枚岩の集団ではありません。脳に違いがないのはわかります。
でも感性って脳だけですか?大半は経験によるものではないですか?
で、男女で経験してきたことの差は間違いなくあります。
生理に関して専門でもない男性に聞きます?
夜道を歩くことの怖さを男性に聞きます?
女性であるがゆえの体験はいくらでもあるし、残念ながら岸田総理達が生きてきた60年間は今では考えられないほど女性しか体験してないことがいくらでもある。それはすでに過去です。その体験や経験はなかったことにはならない。それを活かす事が悪いとは思えない。
子どもや女性の問題を担当する大臣が男だと批判するのに、女性に女性ならではを期待しても批判するというダブスタはみっともないと私は思います。
それと、私は女性の方が多い職場で、男性の意見を聞きたいと言われたことは一度や二度ではありません。それを差別とは感じませんでした。思い返せば学生の時も男としての意見を聞きたいと言われたこともあります。別に嫌だとは思いませんでした。
私は大臣も国会議員も女性比率は増えたほうがいいとは思ってます。でも現状比率に差がある以上マイノリティーにマイノリティーならではの意見を聞くことはおかしくはない。