リビア東部、嵐でダム決壊 2千人超死亡、最大6千人不明と当局発表
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注目のコメント
地中海では高い緯度のわりに海が暖かいことから、時折熱帯低気圧のような嵐が発生することがあり、地中海+ハリケーンの英語を合わせてメディケーンなどと呼ばれることがあります。
今回も9日日中(日本時間の夜)までに上空の強い寒気により地中海のリビア沖の海上で積乱雲がまとまって台風のようになっており、これが10日未明(日本時間午前)に上陸し、乾季のリビア東部を直撃したという状況です。以下英文記事ですが衛星写真などがあり分かりやすくなっています。
https://watchers.news/2023/09/10/medicane-marquesa-makes-landfall-in-libya-causing-severe-flash-flooding/
上空の寒気がジェット気流の本流から切り離されていたこともあり寒気の動きが遅く、11日いっぱい影響を受けていました。主要都市としてはベンガジが挙げられますが、雨季でも一か月の降水量が50mm前後であるところ、今回は1~2日で50mm以上、多いところでは100mmを超える雨量となったと考えられ、もともと砂漠の地域においては鉄砲水が相次ぐような状況になったと考えられます。
北部アフリカでは先日モロッコで地震が発生していますが、リビアでも嵐による被害が発生してしまう状況となっています。こちらでもコメントしましたが、ギリシャからのメディケーン、被害大。
https://newspicks.com/news/8896316/body?utm_medium=urlshare&utm_source=newspicks&utm_campaign=np_urlshare&invoker=np_urlshare_uid3538013
モロッコに続いて北アフリカエリアの自然災害の脅威が知れますね。