【スクープ】世界初の「線虫がん検査」、衝撃の実態
コメント
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N-NOSEにはとても期待しており、毎年定期健診のように受けようと考えていました。
スクリーニング検査としては70~80%の精度があれば良いと思うので、広告どおりなら問題ないと思いますが、本記事で指摘されていることは広告ほどの精度はなく、鉛筆を転がす程度の精度しかないのではないか、ということです。
本記事を信じれば、学術論文においてデータの改ざんや証拠の捏造という可能性も生じてきます。
しかし私はHBS社が医療の進歩のために研究や精度向上を続けることに期待したいと思います。
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本件を見ていて、ドラマ「リーガルハイ」を思い出しました。(記憶が曖昧ですが)
ストーリーは、死亡率の高い病気を患った患者が、医者から「画期的な治療法」として、治る確率50%の治療法を勧められるままに受けて亡くなってしまい、その医者を遺族が訴えるというものです。
主人公の弁護士は医者の弁護をして勝つわけですが、その際の主張は次のようなものです。
・一般的な治療方法では治る確率10%なので、治療法を勧めたことに嘘はない
・当該医者は根っからの研究者で、寝食を惜しんで治療法を改善し医療の進歩に貢献してきた
・患者が亡くなったことは残念だが、そのデータは医療の進歩に繋がる、医療とはそういうものだ
注目のコメント
医療者の間では(実態として企業のどこに問題があるかは分からなくとも検査自体に大きな問題があることは)よく分かっていたことであり、衝撃でも何でもない話です。しかし、それを真っ向からスクープとして取り上げていただいたことに医師の1人として感謝したいです。
この先もこの検査を受ける人がいる限り、恩恵を偶然受ける人の数をはるかに上回る数の、害やリスクを受ける人が生じることが強く懸念されます。もっともっと明るみに出て、しっかりとした外部評価が入り、これから害を受ける人をその害から守らなくてはいけません。この検査が将来的に全く可能性がないと言うつもりもありませんが、今この現状で拡大すべきでない検査であることは明らかです。
記事を読む前にコメントをご覧になった方は、ぜひ記事を読んで、まず知ることからはじめてください。このようなビジネスを「流行り」や「よさそうだから」で広げては絶対にいけません。Deeptechスタートアップが増え商業的に注目を集めているいる一方で、その技術的な評価はなかなかオープンにはならない問題について、このような検証記事が出るのは非常に意義深いと思いました。保険者目線での話をすれば、近年線虫検査に限らず、健保組合が被保険者や事業所からのニーズで、toCマーケがつよいガンのバイオマーカーやリキッドバイオプシーを入れるケースが増えています。しかし実際にはあまりも偽陽性が多く医療費抑制どころか高騰につながる事例は非常に増えていると聞きます。コンシューマニーズだけではなく、保険者としては選択肢が増える中でより一層エビデンスに基づいた判断が必要になると感じています。
これね、流行ってない人間ドック施設に「これを導入したら、洗いざらい精密検査を受ける人が増えますよ」って売り込んでるんですよ。原価率90%以上で。でも、流行ってない人間ドックだから線虫検査を受けにくる人も来ないんですけどね・・