【ドキュメント】NASDAQ上場した「空飛ぶバイク」の悲劇
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SPACであっても上場も資金調達の手段の一つで、それでいくらの資金を調達できるのかという検討をしないのはとても不思議です。上場はそれなりのコストがかかりますのでそのコストに見合う資金調達ができないのであれば上場する理由はないはずです。
あと、SPACの投資家はどんな理由でこのSPACへ投資をしたのでしょうか。それも気になります。そもそもこの時期に、なぜ、と思ってしまいます。
注目のコメント
不名誉ながら「日本初SPACでNASDAQ上場を果たした後に整理解雇された日本初の役員」となってしまいました。
A.L.I. Tehnologiesとは私が従業員として参画する以前の2019年以来の付き合いとなりますが、直近まで在籍していた当時の取締役陣は元外資系ヘッジファンドや元外資系戦略コンサル出身者など、スタートアップにありがちな技術屋集団というような姿とは一線を画す経営体制でした。事業計画や資金政策にしてもスタートアップとは思えない内容で、当時はドローン・エアモビリティ業界においても間違いなく花形だったと思います。それはドローンファンドの創業者でもある千葉功太郎氏自らが、出資先のA.L.I. Technologiesの社外取締役を勤められていたことからも分かるかと思います。(もう少し踏み込むと、2020年初期まではドローンファンドもA.L.I.とオフィスを共有していましたか。それ自体を悪く言うつもりはありませんが。)
SPAC上場で資本政策に大失敗し、上場後にもかかわらず市場外での大規模な資金調達が必要な状態になってしまいました。取締役会のマジョリティーの議席とトレードオフする形でアメリカ人投資家達を迎え入れたわけですが、以来IRも打ち出されておらず、会社として何がしていきたいのか、大規模リストラで何を実現したいのかが不明瞭なまま今日に至ります。
一般社員からしたらSPAC前後で業務でやっていることは何ら変わらないので、経営状態がクリティカルに悪化したことが通知されたのは晴天の霹靂であり、さらにはその30日後に整理解雇というのは、まったくもって頭も心も整理できなかったのではないかと思います。それだけにせめて給料未払い問題だけでも早期に解消されることを願っています。
SPAC後の会社の状況に迫っている過去の記事は、過去にもPickしているので、そちらを参考にされるとよいかと思います。
https://newspicks.com/news/8742884
末筆ではございますが、今回SPACに関与したステークホルダーや債権者など多くの関係者を取材し、リストラ後の蛻の殻となったA.L.I.のオフィスまで行かれているNewsPicks編集部の取材力には脱帽です。まあリスク管理甘いよな。このSPACスキームはIST社も検討したけど、上場時に資金を引き上げられるオプションがついてるのが危険だと思ったものな。