パナソニック、「発電するガラス」実証実験開始 5年以内の量産化目指す
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30cm角で17.9%という世界一の変換効率を達成したパナソニックのペロブスカイト太陽電池は、ガラス基板ですので、建材一体型の太陽電池になります。
積水化学のようなフィルムタイプのパエロブスカイト太陽電池ではありませんが、メートルサイズの量産が確立できれば、建材一体型として発電する窓ガラスとして、高層ビルを丸ごと発電所にするようなことも期待できます。インクジェットによる塗布であっても、メートルサイズとなれば、量産を確立するのは並大抵ではないと思いますが、建材一体型の市場を獲得する条件になるでしょう。
パナソニックにはプラズマディスプレイの製造技術を活用した真空断熱ガラスを商品化していますので、建材一体型も断熱ガラスの封止技術が活きてくるでしょう。レーザーでガラスの接合部を溶着して真空封着すればペロブスカイト太陽電池の性能劣化となる水分などもないわけです。
また、真空断熱ガラスの内側になるでしょうから、この点フィルム型の封止の難しさに比べれば、有利といえます。
パナソニックの断熱ガラスが太陽電池になれば、空調の消費電力削減と電力生産という、二重のメリットが得られることになりそうですね。
あとはコスト、それは大面積量産技術の確立ができるかどうかにかかっています。
●パナソニック、プラズマ技術で高性能断熱ガラス 2021.03.22
https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/column/00007/031700015/ペロブスカイト。「神奈川県のモデルハウスにバルコニーと一体となった半透明型のペロブスカイト太陽電池を設置する。建物の屋根だけでなく壁やガラスへも設置を広げ、太陽電池の普及を目指す。」
はめ殺しならいいけれど、引き違い窓とか、配線どうするのでしょう。まさか、空中送電?(笑)。
ちょっとだけ真面目な話。こいつとかも結局「大規模発電にコストで勝てるか」って本質のところで「怪しい」と感じます。(こういうとたまに逆上する人がいたりするのだけれど)みんなが欲しいのは「安い電気」なんであって、別にあんたんとこのパネルなんか欲しいわけちゃう、ってことをよくよく考えて開発を進めていただければと。
とにかく「安さ」が大事なんで。「変換効率」なんて二の次でいい。そこおさえないとまた中国にしてやられます(笑)。