金価格1グラム1万50円、連日の最高値 海外高が波及 - 日本経済新聞
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金価格はグラム1万円を超えて新高値達成と日経が囃しています。
注意されたいのは、円建てでは新高値ですが、米ドル建てでは2020年8月に2067ドル/オンスの高値を付けて以降、1700~2000ドル強のボックス剣での推移です。現在は1915ドルです。https://bit.ly/47SqoD0
新高値となったのは円安になったからに他なりません。
これも、日本銀行の金融抑圧策の成果の一つです。
過去3千年間どの国どの時期でも、1Kgの金は家族の1年間の生活費と等しいものでした。
ファイナンス学を学んでいる人には、現在の金価格に違和感を持つ人が多いでしょう。
教科書には「金を保有しても利息が貰えないので、金価格は高金利になれば下がり、低金利になれば上昇する」とあります。
この法則が2022年初から崩れていますhttps://bit.ly/3EklHEs
リンク先は過去20年近くの金価格と米10年物実質金利(逆目盛)です。
白の金価格と、赤の実質金利は2006年から2021年までパラレルに動いてきました。
しかし、2022年以降両者は全く逆の方向に動いています。2022年に何があったかといえば、1)ウクライナ戦争があり、2)米国市場の期待インフレ率が低下しました。
ウクライナ戦争は、世界の多くの国に米ドルで外貨準備を持つことのリスクを痛感させましたから、2008年のリーマンショック以降に進んだ中央銀行の金購入に勢いをつけることになったのです。
先週はBRICS首脳会議があり、加盟国が2倍以上に増えるとともに、米ドルに変わるBRICS通貨設置の話が進みました。この新通貨を信頼させるには、裏付けとなる金準備が必要ですから、金需要が増えます。