築地市場跡地の再開発、三井不動産の企業連合が名乗り
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注目のコメント
築地市場跡地の再開発については、すでに東京都がその基本的な考え方をまとめて公表しています。
その考え方に沿ったものとして、三井不動産が手を挙げるということなのでしょう。
①東京都の考え方
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/toshi_saisei/data/saisei0803_20.pdf
さらにそのベースには、国が定めた地域整備方針があります。なぜなら「築地市場跡地」は現在全国に52箇所指定されている「都市再生緊急整備地域」の1つであり、その中で最大の「東京都心・臨海地域」の一部だからです。
ちなみに、この指定地域は、2,040ヘクタールの広大なエリアで、首都圏の国際競争力強化の観点から、ある種の特区的な扱いを国から受けている重点地域です。
その概要は以下の通り。
②都市再生緊急整備地域(東京都心・臨海地域)のプロフィール
https://www.chisou.go.jp/tiiki/toshisaisei/kinkyuseibi_list/pdf/profile/09_tokyotoshin-rinkai.pdf
③地域整備方針
https://www.chisou.go.jp/tiiki/toshisaisei/kinkyuseibi_list/pdf/housin/c_tokyotoshin.pdf
そのまた背景には、国が定めた都市再生基本方針(閣議決定文書)があります。
④都市再生基本方針
https://www.chisou.go.jp/tiiki/toshisaisei/kettei/040416kihon.html
当然、一旦地域指定を受けたエリアの評価については、公的統計、行政記録情報、オルタナティブデータをフル活用した国と開発主体による評価(国により5年毎)とモニタリング(自治体など開発主体により毎年)を行なう仕組みもしっかり導入されていて、昨年からそのマニュアルも公表されています。
⑤評価マニュアル
https://www.chisou.go.jp/tiiki/toshisaisei/pdf/hyouka_manual_202203.pdf
都市再生のようなものは、民間企業が突然思いつきで提案するようなものではないのです。豊洲市場の移転問題については、過去様々なコメントをしてきました。
その際は、都知事から「食のテーマパーク」との発言があったと思い、それに期待していた方も多かったと思います。
ただ、その後の計画(案)では「食」という言葉が大きく減り、「創発MICE」機能を持った国際的な交流拠点の形成に必要となる機能を導入し、東京と日本の国際競争力をさらに高めていくことが目標とされています。
個人的には単純な「食」を中心としたテーマパークよりも面白いとは感じますが、垂直へ延びる旧来型の再開発にはなってほしくないとも思います。
ちなみに、築地まちづくり方針(原案)が発表される前の下記記事に三井不の光村さんがコメントされている内容が、とても興味深い。
https://newspicks.com/news/2312438ららぽーととかになるんですかね…正直面白くないな。
以前から話があるように、野球スタジアムを中心としたコンプレックスがいいんじゃないかなと個人的には思います。
ホテル/商業施設の組み合わせは都内には溢れかえっていますし、東京という街としての魅力づけにはならない気がします。