尾身分科会長、退任へ コロナ禍で政府に助言―専門家会議を刷新
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専門家として科学的根拠を重視する姿勢を保ちつつ、政治的な圧力や社会からの要請とのバランスを考慮したリスクコミュニケーションを続けることは、本当に大変だったろうと想像します。
本当にお疲れ様でした。
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コロナ禍において、背水の陣で専門家を率いて下さいました。対応には賛否ありましたが、彼だからこそ専門家集団がまとまったのは近くで見ていて間違いないと思います。本当にありがとうございました。
一方で、今後の課題も残ります。専門家として政府と議論を交わしながらの対応になりましたが、専門家と政府が一体となっての対応というよりも、専門家は専門家の意見を言うという体制になってしまった事になってしまいました。
また、感染症緊急事態では、医療、経済、社会に影響を与える事がわかt多ため、今後は、この3方向の知識を持つ専門家の育成が重要になります。こちら米国ではアンソニー•ファウチ医師がコロナ対応の象徴のような存在で、昨年大統領のアドバイザーを退任されました。日本では尾身先生がまさにそのような位置づけで、尾身先生の存在をなくして日本のコロナ対策は語れなかったと思います。本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました。
米国を例に挙げると、感染症対策に携わる「疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)」や医薬品の許認可行政に携わる「食品医薬品局(Food and Drug Administration: FDA)」の少なくとも専門部会は科学的なバックグラウンドを有するその領域の専門家から構成されており、政治とは独立して答申を出します。それを受けて、政治家が判断する仕組みです。結果、ほぼ、答申通りになります。金融行政でも政治の影響が強すぎるようにならない仕組みがとられており、考え方は同じです。
短期的視点が勝ってしまって、産業を保護したいとか、有権者の顔色を見る、だとかの判断は感染症対策においては望ましくなく、ウイルスは政治を考慮して動いてくれないことを考えれば、科学者としての意見は重要な意味を持ちます。公衆衛生の判断はできるだけ科学に基づくべきでしょう。
他方、狭い学問領域の知見のみで判断すれば、科学的に一分の危険性で、他に非常に大きな影響があったとしても「対策すべき」とする判断もあり得るため、その点(科学に立脚しながら)バランスがとれた公衆衛生の専門家がリードすべき事案だったはずで、世界諸国とも連携しながら進める必要もありました。
ご本人、他人の顔色を伺いながら動く研究者には見えず、科学の視点から政治に強く意見できる貴重な存在だったと思います。以上の点から、コロナ対策において、尾身分科会長は適任であったと思います。お疲れさまでした。
初期の「未知のウイルス時代」においては、ベストと考えた戦略がベストでないことがあっても不思議ではありませんが、その時々の世界の情報に基づいて、その時々ごとに、学問的な視点に基づく納得性の高い答申をされていると思いながら、見ておりました。なお、最終的な政治判断の責任については、政治が有します。