たこ焼きはどこまで大きく作れる? 京大物理学者らガチ考察...「賢さの無駄遣いたまらん」論文話題、その内容は
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本論文で著者らはたこ焼きの典型的大きさについて、その理由は中身とろとろのまま球状を保つ物理的上限にあるとしてそのモデル化と実証実験について報告している。
このような民生製品の大きさや形状の理由を分析した関連研究としてはハーシーのチョコバーの大きさとコープの法則の関連(Gould1983)やミッキーマウスの頭の大きさと幼体進化(ネオテニー)の類似性(Gould1979)を論じたS.J.グールドによる進化論的アプローチや、典型的なフォークの歯の数が4本であることを歯が1本(=ナイフ)から派生した道具として論じたH.ペトロスキによる技術史的分析(Petroski1992)など時系列的な変化に着目した研究が多くなされてきた。この点で本論文の物性論的アプローチは極めてユニークといえる。
他方で「でかいから美味いってもんじゃない」、たこ焼きの大きさという物理量と美味しさという目的関数の関係性について明確に論じられていない。数多くの「バケツプリン作ってみた」報告にもみられるように、技術的に可能な上限サイズと一般的なサイズが異なる事例は多く存在する。本論文に関しても物理的上限は直径2.5cmという報告はたこ焼きの大きさが1.5cmや2cmではない理由について十分な説明を与えるものではない。
今後の研究としてはたこ焼きの大きさの物理的上限に加えて下限、具体的には小さすぎるとすぐ中まで火が通るとか竹串でひっくり返しにくいといった諸制約についてもモデル化と実験による検証が求められるのではないか。昔からこういった「賢さの無駄遣い」「手の込んだ手抜き」といった話がものすごく好きです。
ふとしたことでもすぐに行動できるマインドとスキル、多くの人が興味を持つような結果、決して無駄ではないです。自分には到底できないことなので、できる人がどんどんやって新しい発見をして欲しいなぁと思います。まず「たこ焼き」の定義を明確にするところから始める必要がありますね。
巨大たこ焼きが「たこ焼き」である為の要件は
・外はカリッと中はトロトロ?中は固まってたらダメ?
・カリッとした部分の厚みはどの程度であるべきか?
・生地とタコの体積比は?
最低でもこのくらいは定義されていないといけないかと思います。
そういや何年か前にテレビで、東名?中央?高速のSAでハンドボールよりちょっと小さいくらいの大きさのたこ焼きを販売しているのを見た気が。
食べたことないのでこの教授達のお眼鏡に適うものなのかは分かりませんが。