中国人団体客の訪日解禁、インバウンド消費浮揚効果に期待広がる
コメント
注目のコメント
かつてほどの浮揚効果は、まず見込めないと考えます。中国の景気が悪く、所得に余裕がない人々が増えているためです。
日本のみならず、観光業は世界的に供給不足です。コロナショックに伴い供給ショックが生じた典型的な産業といえます。
どの産業もそうですが、供給力を回復させるには、給与を増やす、人材を育成する、しか道はない。人材育成には、非常に時間がかかる。そのための胆力が要る。
価格メカニズムを通じて需要が抑制されているうちに供給力を回復させる以外には、具体的な解決策はないように考えます。数量統制、というわけにもなかなかいかないでしょう。つまり、これまで気軽に訪日できたレイヤーの観光客も、日本には来にくくなると考えます。中国の訪日団体客解禁による影響やインバウンド消費については昨日と過去にもコメントしています。
https://newspicks.com/news/8762271?ref=user_2720028
https://newspicks.com/news/8653434?ref=user_2720028
中国人団体客がインバウンド消費を増やすことは間違いないのですが、どこで何を買うかと仕入れ先や原材料の調達地によっては経済効果に大きな違いがあります。百貨店で海外ブランド品ばかりを購入されるよりも地方で地元産品を消費してもらうことで域内経済循環を向上させる方が景気浮揚効果として期待出来ます。新型コロナ禍が起きる(2020年)前、そして韓国と揉めて韓国からの来訪者が大きく減る(2019年)前の2018年、中国からの来訪者は訪日外国人の31.5%を占めました。それが足元(今年6月)で10%に減っていますから、個人旅行のみならず団体旅行が解禁されれば、中国が不景気とはいえ、訪日客は大きく増えるでしょう。
ただ、所得が多く消費も多い中国人は個人旅行で既に日本に来ていますから、これから大挙して押しかける団体客が、既に入って来ている個人旅行客ほど日本にお金を落としてくれるとは限りません。その一方、京都でも銀座通りでもその他の場所でも大型観光バスが所狭しと停まり、観光公害とは言わないまでも迷惑に感じる人々も出て来そう。
円安も手伝って訪日外国人の総数と消費は既にコロナ禍前に近づいています。これに中国からの団体客が加われば景気浮揚効果は更に高まるでしょうけれど、受け入れ態勢が整わないと、景気浮揚効果を相殺して余りあるマイナス面が目立つようになるかも知れません。問題が嵩じない形で景気に貢献してくれるといいですね。 (^.^)/~~~フレ!