東京タワーに迫る 日本で一番高いビルは何メートル? 麻布台に今秋開業
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注目のコメント
「高さは東京タワー(333メートル)に迫る330メートルで、国内で最も高いビルとなる」 (@@。
「国内初の超高層ビルは1968年に開業した『霞が関ビルディング』」とありますが、私が高校を卒業した年で、態々見に行ったことがありました。大学から電車一本で行ける新宿地区に京王プラザホテルが最初の〝超高層ビル″として建ったのも衝撃で、食事に行こうと数少ない女子学生の一人を誘ったことがあったっけ・・・ それまでは確か31メートルが高さの上限で、摩天楼が並ぶ今の西新宿など想像も出来なかった時代です。
それから半世紀。日本の様子は様変わり。高層ビルが次々と建つ一方、経済に当時の勢いがないのが寂しいです。
それはそれとして、コロナ禍直前の2020年2月に訪れたニューヨークのワールドトレードセンターは541メートル。ドバイのブルジュ・ハリハは829.8メートルで、東京スカイツリー(634メートル)を遥かに超えている。ビル事業としてそれほど成功しているとは聞きませんけれど、凄い時代になりました (^^;「24年に夏季五輪を控えているパリが肉薄しており、森ビルの担当者は「高さが大きくなったのは外国人に選んでもらえる居住環境を意識した結果。今後も国際競争を勝ち抜いていける都市開発に励みたい」と意気込んでいる」
そのパリですが、実際のところ高さ200mを越える高層ビルは1973年竣工のモンパルナスタワー(210m)しかありません。150mを越えるビルは建設中含め他に3件ありますが、何れもパリ外周ぎりぎりだったりセーヌ川に面していたりと「はじっこ」な立地です。パリど真ん中は本当にモンパルナスタワーだけ。
高層ビルはパリ郊外のオフィス地区であるラ・デファンスに集中(でも高さは東京都庁程度)しており、パリ20区内は高さ制限が今なお厳しいです。
この辺り、高層ビルの立ち並ぶロンドンとパリを比較して、都市の繁栄に高層ビルは本当に必要なのか問いを投げかけるGuardianの記事もあります。
A tale of two cities: Paris proves that you don’t need skyscrapers to thrive
https://www.theguardian.com/commentisfree/2023/jun/11/what-low-rise-paris-can-teach-london-about-quality-of-life
この森ビルの担当者のコメントのような民間企業の「僕の考える最強の都市開発」が垂れ流しになることはフランスではあり得ず、行政の首長や地方議会の大物、地域住民や都市開発の専門家などによる七面倒くさい反論が続き、それにプロジェクトを主導する建築家が再反論する長い堂々巡りが報道でも続くのがフランスです。
それが良いこととは思いませんが、他方で昭和から変わらぬ高さ競争を問い直す視点が皆無のこの記事も、たいがい牧歌的だなと思います。全く自分には関係なくても、大きなものができると嬉しものです。
ビルでも船でも橋でも大きいものにワクワクするのは人間の遺伝子に入っているのかもしれません。
昔は世界一が多くありましたが、今は日本一で喜ぶしかありません。
何か世界一大きなものが日本にできないですかね。
スーパーコンピューターではありませんが、2位じゃダメなんです。