就業構造基本調査から見えてきた、昭和のジェンダー観の背景
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1979年は国際婦人年ともいわれる女性差別撤廃条約が批准された年です。この前後に黒人差別も禁止され、先進各国は差別撤廃を本気で進めました。ところが日本は、人種問題はほぼ無かったため真摯に取り組みませんでした。そのツケがまだ残っているということだと思います。数年前に始まった働き方改革も極めて不十分で、同一労働同一賃金がほとんど前に進まず、賃金面で女性差別が残っています。「昭和のジャンダー観」という言葉があること自体、条約違反として恥ずべきことです。
我が家も正社員共働きで3人の子育て中です。
夫婦共に実家や親戚が遠く頼る事はできません。
その中で感じたのは、最低でも夫婦どちらかが生活を育児に合わせないと成立しないという事です。
女性が柔軟に働けないとという記事を時々目にした時に思うのですが、半分合ってるけど半分間違ってるよなぁと。
別に女性が柔軟に働ける事が必須ではないんですよね。男性が柔軟に働けるでも良いわけで。我が家はこのパターン。妻の会社が圧倒的に融通が利かない。なので、基本的に発熱通院その他予定できないものは私が一手に引き受けてます。(DeNAに超感謝)
もちろんどっちも融通利くのが理想です。
じゃあ世の中の大半の夫婦がこうならない理由は何か?という話なんですが、基本的にほとんど全部の会社が融通の利かない会社なんですよ、本当に残念すぎる事に。
なので、会社や仕事とずっと貼り付いてる男性の稼働状況が動かせない前提で、産休育休で会社から離れてる女性が合わせる事になり、女性の会社も例に漏れず融通が利かないので正社員を断念する。
という事になってるんじゃないかと私は思ってますけどね。
じゃあなんで融通が利かないの?という話なんですが、働くという事と時間を切り離す事ができないからだと思ってます。生産性や創造性、金銭などなどを全て時間で考えていてそこから抜け出せないからかなと。
成果や結果ではなく時間で測るのが大好きですよね。時給制。そして、お客に売る時には、それが何時間かかるものなのかで価格を決めてる。という事は労働者はあくせく働く事が大前提なんですよ。なぜならその事業の内容自体が実は時間を売っている状態に近いから。融通利かせたら採算管理できないじゃないですか。
という事が実態なんじゃないかなぁと。だからやらないんだと思ってます。なので、男女どちらも時間が売上に直結しない仕事を考える事もかなり大事なんじゃないかなと思います。国内ビジネススクールで、フェムテックを取り巻く社会情勢やビジネスモデルについて話した際、日本の家事・育児時間の男女差の話しになったのですが、以下のような意見をいただいたことがある。
・女性たちが、家事の協力を頼むのに慣れていないかも(男性)
・男性の家事育児を許せないというママが多い気がします(男性)
・家事をやろうとして、すぐにお役御免になりました(男性)
・前世代(親)の影響が大きいですね(女性)
・年配の上司の教育をしないと、男性の育児家事参加は難しいという議論になりました(女性)
納得してしまったと同時に、どこかで見えないジェンダーバイアスがあると感じており、そのバイアスを取り払うには、ある程度の強制力(義務化)も必要なのかもと感じています。