低スキル労働者こそ恩恵 生成AIと経済社会
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LLM(大規模言語モデル)の現在の学習方法は、平均的なコンテンツが生成されるよう設計されている、というのはあながち間違いはないと思います。
言ってみれば、プロンプトの工夫である程度の調整はできるとはいえ、基本的には最大公約数的な出力をするのが生成AIの特徴です。
記事では未熟練者への貢献度が大きく、専門家へのそれは小さいという書き方がされていますが、言い方を変えれば、大規模データをベースとする以上、マジョリティの情報が反映されやすく、外れ値に当たるマイノリティの情報は出力されにくいことが考えられます。
仮に入力内容が人に関するものであった場合、人種や障害、地域など、多くの側面でマイノリティの方々の情報が反映されず、結果として差別的あるいは偏った出力をする可能性も否定できないのが実際だと感じます。
全てを加味し、カバーすることは難しいとしても、いつの時代であっても機械によって最大公約化された情報を見定める努力と責任は、私たち人間側に求められるもののはずです。必要なスキルが変わるという方が正しいかも
・今まで高スキルとして評価されていた能力が生成AIに置き換わる
・生成AIの活用に必要なスキルは、いわゆる21世紀型スキル(批判的思考、コミュニケーション等)
・既存の教育システムで学べず、既存の人材評価システムが機能せず、スキル評価のガラガラポンが起きる
その結果、今までの低スキル労働者にも恩恵がある。ただ、新しいスキル体系では、格差が広がる可能性もあります。「既存企業を競争から守るAI規制避けよ」
今のところそんなAI規制は想定されていないのは一安心です。しかし、安全性や信頼性の名目で過去からいろいろな規制がかけられてきました。
むしろAI時代に変えるべき既存規制を変えられないことの方が深刻です。そこには必ず免許や独占資格が存在します。
それでも自動運転はかなりAI対応しようとする姿勢が見られます。免許がない人でも、1人で車に乗れるのですから。
だから今考えるべきは、全ての免許や独占資格について、AIサポートで門戸を広げる可能性を探ることです。例えば、医療的基礎スキルを持つ看護師に一部の医療診断ができるようにする。契約書等への法的助言AIサービスを可能にするとかです。