個人情報保護委、デジ庁への立ち入り検査開始 個人情報漏洩問題で
朝日新聞デジタル
268Picks
コメント
注目のコメント
「立ち入り検査へ」と伝えた朝日新聞の一報にあった南山大学の実原(じつはら)隆志教授(憲法・情報法)の指摘がわかりやすいので引用します。
「マイナンバー制度をめぐってこれだけのトラブルが起き、個情委も、深刻な事案だと判断したのだろう。銀行口座など重要な個人情報が一般の人にまで漏れてしまう問題などが相次いだのに、これまで個情委の存在感は薄かった。トラブルを受けた総点検も、本来は個人情報保護を担う個情委が主導すべきだ。マイナンバー制度に関し、個情委は政府の政策を追認し、利活用を優先してきたように映る。立ち入り検査やその他の対応にどう臨むか、個情委の姿勢が問われている」
今やらずして、いつやるのか。「今でしょ!」ということだと思います。個人情報保護委員会は、国家行政組織法第3条に基づく「3条委員会」一つ。公正取引委員会などと同じく、極めて高い独立性を有する組織です。今回の一連の事案の収拾でも、一度個人情報保護委員会に入ってもらい、見解と対応すべき分野を示してもらうことで、関係者の背筋が伸び、今後の方針も立てやすくなるという効果が期待できると思う。別に異例なことではなく、発足以来デジタル庁ががむしゃらに頑張ってきた中で足りないところがあればそれをこれを機に補えば良い。それによって民間も動きやすくなると思う。政府の正常な機能の発揮として大いに評価し歓迎したい。
デジタル庁のミッションはかなり横断的で広いはずだが、このところはマイナンバーカードに掛かりきりで他の領域での政策遂行に支障をきたしていそうだ。マイナンバー制度自体、デジタル庁創設より前からある制度なので、デジタル庁やデジタル化の政策自体が頓挫しないよう期待したい。