トランスジェンダーの女性用トイレ使用 国の対応は違法 最高裁
コメント
選択しているユーザー
ちょっと法律のことはわかりませんが、社会的な側面で言えば、この記事にも記載がある
▽2階以上離れた階の女性トイレを使用していてもトラブルは生じていないこと、
▽女性用トイレの使用に明確に反対している職員はいないこと、
という点が非常に重要だと思います。
つまり、この方の職場という社会集団においては、「この方は女性として認識」されているというコンセンサスが形成されていたということだと思います。
そういった状況下では確かに女性用トイレの使用制限は不当な不利益と言えますが、逆に言えばトランスジェンダーの方の性自認と、所属する社会集団における性認識が一致しない限りは別の判断にならざるを得ないのではないでしょうか。
そうなると、集団の構成員が固定できないような公共性の高い空間(商業施設のトイレや温浴施設など)では時間をかけたコンセンサスの醸成は不可能なため、より高次(国など)な社会集団による「認定」などを用いて、性自認と周囲の性認識を一致させるしか無いような気がします。
そのためにも、「カミングアウトしても大丈夫なんだ」っていう社会の空気を作ることはとても重要だとは思います。
注目のコメント
民間企業にも少ない影響を与えると思われる判断です。
まず、「性自認に基づき社会的生活を営む権利」は法律上保護される。これは結論の異なる地裁も高裁も同様に認めています。これは社会全体で改めて認識を共有すべき。
ただ、そこに制約を加える際にどの範囲までなら正当化されるのかという問題。
この最高裁判決を極めて単純化して、「男が女子トイレに入れるようになる」と論じる方が現れると思いますが、そんな単純な話ではありません。社会はもっと複雑です。
同じ組織の中に、性的マイノリティの方がいらっしゃった場合、その方の職場環境をどう構築すれば、性自認に基づく社会生活が送れるのか。それを一つの組織が一つの個人と向き合い、またその個人と過ごす他のマジョリティとも向き合い、職場のルールを整備していくことが求められているわけです。最高裁が改めて判断を示すという時点で2審の破棄である可能性が高かったので、予想されたとおりの判決です。トランスの当事者は不審者に思われない側のトイレを使います。「男性が女性トイレに入るかも」といったことの責任をトランスの当事者に負わせるのは筋違いです。
今でも小学生の娘と2人で出かけた時に女子トイレにひとりで行かせるのが不安に思う時があるのに、これからはどうやって娘の身の安全を守っていったらいいんだろう
高学年にもなってくると父親と2人で多目的トイレ使うのも変だろうし…
追記
男性が女性トイレに入るかもしれないという話とは別の議論なことは充分承知していますが、男性が女性トイレや女湯に入りやすくなる可能性が高くことについてもしっかり議論して対策して欲しいのです。そういう事件が起きる時は子供が標的になりやすいので…