米政府、中国の米クラウドコンピューティングアクセス制限準備-報道
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クラウドサービスのデータセンタで使われているサーバーは、中国のEMSで組み立てられていたり、実装される半導体や電子部品は香港の保税倉庫から供給されているものが多いと思います。
バリューチェーン全体でみるとクラウドサービスに対して中国側が高いシェアを握っている部分が少なからずあるはずで、中国政府が今後どのような対応を取るのか、またこれらの役割を中国からベトナムやインドなど他の地域に移す動きが加速するのか、注目すべきテーマかなと思いました。米国の業界関係者と話をしていると、最近、「De-risking(脱リスク)」という言葉が盛んに出てきます。中国ビジネスはもはやリスクが懸念されるため徐々に手を引こうという訳です。今年の商務省が敵国と定める国の順が「中国、ロシア、イラン、北朝鮮」となっています。昨年までは中国が含まれていませんでした。今年含まれるとともに第1番目に登場しています。対中国ビジネスはリスクを伴いますので、米国政府の姿勢はDe-riskingを勧めているようです。中国からAWSやAzureへアクセスできないようにするこの報道もDe-riskingの動きのように見えます。