ヤフーの検索エンジン技術契約、Googleから変更検討
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LINEは2019年頃よりNAVARの検索エンジンを日本でファインチューニングして提供する方針を明らかにしており、今回の変更検討も既定路線だったものと思われます。
ただ、NAVARの検索エンジンは主戦場である韓国検索エンジン市場においてGoogleにシェアを削られ続ける厳しい状況にある上、韓国でNAVARのシェアを確固たるものとしているUGCエコシステムの構築も後発の日本市場では難しく、本邦の検索エンジン市場を開拓することが容易でないことは明らかです。
なお、NAVARとLINEはLLMの開発も進めており、生成AIを用いた検索エンジンを実用化する可能性もありますが、生成AIのハルシネーションを防ぐ手段が確立されるまでは生成AIを用いた検索エンジンが主流になることはないと感じます。
確かに検索エンジンを内製化すれば広告収入の総取りが可能となるため、LINEヤフー(とNAVAR)は莫大な利益を手にできます。しかし、前述のような状況でGoogleからNAVARに乗り換えることがリスキーであるのも事実。LINEヤフーには難しい決断が求められていると言えるでしょう。
注目のコメント
先日のLINE Searchのweb検索がYahoo!検索に切り替わるというニュースに続く大きな話ですね。
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2023/4598
日本語検索においてGoogle検索に対抗できるものが現状ない状態ですので、是非とも独自のエンジンを開発し採用していただきたいなと個人的には思っております。
ちなみにYahoo! JAPANがGoogleの検索エンジンを採用したのは2010年ですので、かなり長い期間今の状態が続いていました。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD2700J_X20C10A7000000/検索エンジン界隈、ニュースが尽きませんね。Googleは検索エンジンに生成AIを統合する…というニュースがあったり、SNSとの連携や監修者コメントの有無が重要だと言われたり。Yahooもまた異なる検索エンジンになるのだとしたら、toCビジネスを行っている会社の検索対策は色々ビジネスの動きがありそうですね。
ネイバーの生成AIシフトということですかね。日本のネット検索の分岐点、転換点になるかもしれません。「経済安全保障上の問題」という点も注視したいです。