日産COOの退社、仏ルノーは資本関係見直しの最終合意後押しと期待
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このブルームバーグの記事ネタ元がフィナンシャル・タイムズ(FT)の記事で、そのおおもとが6月の「選択」の衝撃的な日産内紛の記事であった(この情報リーク者は当然誰だかわかるはず)。
もう、大河ドラマ以上のプロットで、次はどうなる!どうなる!と、来週がワクワクする展開だが、日産社員やステークホルダーにとっては最悪のガバナンスの会社といえる。
詳細は「選択」の3万人分の一の読者になるしかないが、要は、執行役員と取締役会が保身と執行/監視の役割を超えたスパイ並みの諜報を働き、その内部告発文が取締役からメディアにも流れ、取締役の解任動議がおこり、セパ問題も発生し、3人の首が飛んだというようなドラマ。
最後の見せ場は6/27日の株主総会で、何が起こるか?ここでルノーが反旗を翻せばアカデミー賞候補の大作となる。そんなことやっている暇はないのだが。。。
委員会設置制度など形だけでは何のガバナンスの向上につながらないという素晴らしいケーススタディを提供している。ガバナンスは形ではなく人なんだと。。
さて、少しまじめな話となるが、確かにルノー日産の新しい資本関係の契約提携は大幅に遅れており、その中には数名の監視と執行役員の抵抗勢力がいたことは事実。総会後は抵抗勢力はほぼ粛清される見通しで、最終合意に向かう土壌はできつつある。ただし、資本関係見直しが目的化してはだめだ。日産の競争力につながるビジネスを本当に築けるのか、アンペア出資やIP提供の意義は見出せるのか。ガバナンス問題で信用失墜の内田体制の意地を見てみたい。