【焦燥】AI企業が大行列。札束飛び交う「GPU」争奪戦
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本稿だけ読んでミスリーディングなきよう交通整理すると、生成AIブームがあろうがなかろうがそもそもGPUはクラウド、クラウドはGPU、で稼働している。長らくゲーム向けが主要だったNVIDIAの売上も、昨今ではクラウド向け収益区分が最大となっている。
その上で更に、という事で大規模言語モデルのほとんどはGPUでしか動かない故、NVIDIAを100兆円企業にのし上げるほどに需要とその将来見込みが爆発している、という話。
クラウドはその規模の強大化によりデータ安保問題、国家の国際収支問題としてフィーチャーされざるを得なくなり、早晩、自国主義化の並みは日本にも来る事請け合いだろう。が、対抗できる規模の事業者が十分でない、という現状が本稿の前提。
つまり生成AIブームが仮に一過性で萎んだとてその要請からGPU需要は変わらないと読まねばならない。AI開発は体力勝負になっています。GPUクラウドだけでなく、データセットとAI開発人材も量が不可欠です。この3点セットを揃えるには資金力がモノを言います。
だから、政府がクラウドを半導体や蓄電池等と共に特定重要物資に指定した意義は大きいです。加えてデータセット整備にも予算をつける方針と聞きます。とても良いこと。それでも世界についてゆくのは大変です。
AI開発が進むには、AI活用も同時に広がる必要があります。需要が増えねば、AI開発投資が回収できず、学習に必要なデータセットも増えませんから。
AI活用まで至らない企業はまだ多いです。AI活用を飛躍的に広げるには、一つひとつの手作りAIシステムではなく、AIプロダクトが欠かせません。ところがAIプロダクト化を諦め、AIプロジェクト受注を事業の主体に据えるAIスタートアップが増えました。再びAIプロダクトに回帰することを期待しています。そのためには自社ビジネスの競争力強化のために、AIプロダクトを積極的に試す文化が大企業に求められています。IT業界の覇権をざっくり俯瞰すれば、古くはIBMがメインフレームからの垂直統合モデルで圧倒的だったところから、PCの発展によってウィンテル(OSのWindowsと半導体のインテル)が水平分業で覇権を握ったが、ハードのコモディティ化やモバイル化もありアプリケーションレイヤーのGAMFAに覇権が移っていったのが近年
日本だけはガラケー時代にimodeなどで携帯キャリアが我が世の春を謳歌するというガラパゴス的発展が挟まりましたが
ここに来てのNVIDIAの存在感はこのレベルでのレイヤー間でのプロフィットプールの変化を感じさせる動きで産業の進化論として大変面白いですね
上位レイヤーではopenAIがリードしてますが、多くのAIが出てきて用途によって使い分けられるだろうという予測が多い中で、結局はハードを提供するプレーヤーや、それを大量に確保してクラウド提供するプレーヤー(これも結局GAMFAだが)の力が強まってるという構図なんですね