米中外相、衝突回避へ会談 5時間半、対話を確保
コメント
選択しているユーザー
アメリカは大人の対策と言われますが、それは「大人」に対する定義における根本的な価値観の違いです。行動に伴わない衝突回避策を繰り返して言っても、信頼の赤字が拡大する一方で、やればやるほど改善に見込みが見えなくなります。
注目のコメント
今年はじめの中国のスパイ気球疑惑で延期していたブリンケン訪中が5カ月後に実現。「米中新冷戦」はすでに始まり、今後長い間、続いていきますが、冷戦が実際の紛争につながらないように想定外の突発的な事項が発生しないように定期的な「ガス抜き」が必要。台湾、ウクライナなど「ガス抜き」の話し合う論点はいろいろあります。
また、顕在化しつつある中国の景気減速はアメリカ経済にとってもマイナス。「デカップリングの精緻化（デリスキング）」が進んでいますが、低リスク分野での歩み寄りは今回あるかどうか。気候変動の話し合いの萌芽があるか。ブリンケン国務長官のカウンターパートは秦剛外交部長で、その意味で米中外相会談がメインになるわけですが、他に誰との会談が組まれるかに注目しています。そこに中国側の戦略的意図&目的が表れるからです。先日のビル・ゲイツ氏に対しては、“カウンターパート”に習近平国家主席をぶつけ、王毅政治局委員と秦剛外交部長を同席させました。対ブリンケン、ゲイツの比較という意味でも要注目です。
そもそもバイデン政権が発足してから誰も閣僚が訪中していなかったこと自体が米中関係の悪化を物語っています。米国務省当局者に話を聞いたところ、今回のブリンケン氏訪中の最大の目的は、両国の衝突回避のための関係改善の糸口を探ること。ただ、ここまで悪化するとなかなか簡単にはできないでしょう。
