アメリカで起きている「リアル書店」の復活
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本が好きとか嫌いとか、と言う風に目の前にある本屋の課題を矮小化しても仕方ない。
もう、本屋は粗利益率で販管費率を補えない事業構造になっています。
町から消えた業種
魚屋さん、八百屋さん、カメラ屋さん。そして次は本屋さんなのでしょうか?
もし、業態変換が進まなければ、
日本の町の本屋さんに残された時間は極めて短いと思います。
注目のコメント
書店で本を選ぶ時間は本当にたのしいですよね。本に回帰した書店が、復権しつつあるというのはうれしく思います。
ただし、米国と日本は事情が違います。日本の書店は、雑誌を中心に組み立てられてきました。だから、どんな小さな街にも書店があったのです。そして、雑誌市場の縮小で、それが成り立たなくなっています。
もう一つはマンガです。マンガも雑誌流通の仕組みにのってきましたが(だからコミックといいます)、これも厳しい状況にあります。電子化で、著者や出版社はむしろリーチを拡げていますが、書店は厳しいです。
個性派の独立系書店が増えているというのは、書店に対する根強いニーズのあらわれだと受け止めています。私はニュースサイトの編集者ですが、サイトを巡回しているより、本を選んでいる時間のほうが豊かで楽しい気がします。こうしたリアルの強みをどう発揮するのかがポイントになりそうです。「〝教養のある人〟は本が好きだ。彼らは書物を「知性を豊かにするもの」と捉え、読書を嗜む。愛書家の友人は会うたびにいつも、挨拶の一部として「最近読んでいる本はなに?」と聞いてくる」
「便利」とは別の提供価値。これをどうマネタイズしていくかというのは全業界共通の課題でもあると思います。記事にあるように「日本には、まだタワーレコード(タワレコ)やHMVなどが残っているが、アメリカにはそのようなCDショップは跡形もない」。そんなアメリカでの書店復活はうれしいニュースです。オンラインではできない対面コミュニケーションが必要という意味合いをはるかに超えて、書店という時空間は絶対的に必要です。必ず書店復活の流れはできると信じています。その流れが起きつつあるのではないでしょうか。
日本でも本の聖地・神保町のランドタワー、岩波ブックセンターが閉店するという衝撃的な出来事がありました。しかし、内山晋太郎さんらが神保町ブックセンターという新しいスタイルの書店として蘇らせました。今後もこうした成功が続くことを願ってやみません。