米FRB 利上げ見送り決定も 年内にあと2回の利上げ想定
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事前のコンセンサスはFF金利据え置き、7月に0.25%の最後の利上げでした。しかし、開けてみれば政策金利は据え置きながら、記者会見でパウエル議長は年後半に0.25%で2回の利上げを示唆しました。しかし、12月のFF金利先物は場中ながら0.16%の利上げしか織り込んでいません。市場は、ちょっと脅しただけで実際には利上げが一回あるかどうか、もし2回あっても年内に利下げに転じることを織り込んでいます。しかも、パウエル議長が利下げには消費者物価の相当な低下が必要で、数年先までないだろうと発言しているにもかかわらずです。株価も大きく下がった後に上昇に転じました。市場がここまでFRB議長を無視する、もっと言うとバカにするのは珍しいと思います。あまりはしゃぎ過ぎると8月のジャクソンホールでしっぺ返しがあるかもしれません。パウエル議長は去年のジャクソンホールで景気を犠牲にしてでもインフレ抑制を優先すると発言して株価が大きく崩れました。まあ、FRBがこの通りしなかったことは、もはや周知の事実です。物価が目標の2%を超えた状態は3年も続いています。物価目標2%はもはや実現しなくてまあ良いものと市場に見透かされていますね。
きょうのNY株式市場でダウ平均は7日ぶりに反落。
午後になって急速に下落し、ダウ平均は一時400ドル超下落しました。
午後のFOMCを受けて売りが強まりました。
FRBは市場の予想通りに利上げを一時停止したものの、注目のFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)で、あと2回の利上げの可能性を示唆した。市場ではあと1回と見られていただけに、株式市場ではネガティブ・サプライズとなった格好。
その後のパウエルFRB議長の会見を受けて、米株式市場は下げ渋り、ナスダックはプラスを回復。
議長は「休止は利上げペースを緩やかにすることの継続。
ゴールに近づくにつれ、利上げは控えめにするのが筋」などと、比較的タカ派なトーンが控え目になっている点を株式市場は評価した模様。
しかし、市場が期待している利下げについては「2、3年先の話。商業用不動産の損失が発生すると予想」などと述べたこともあり、ダウ平均はプラス圏は回復できていない状況。「年内にあと2回の利上げ」ということで、利上げの長期化を想定して市場はいったん急落で反応しましたが、少し戻していますので、そこまで警戒することもないという解釈でしょうか。メインシナリオは、「米国経済の腰は強い」ということだと思いますが、オーバーキルが引き続きリスクシナリオです。