【衝撃】世界の「EV覇権」はすでに決まりつつある
NewsPicks編集部
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テスラがあれだけ生産に苦しんだことを考えると、BYDのキャッチアップは驚異的。EVの覇権は決まりつつあるかもしれませんが、カーボンニュートラルを考えるとEVはとっても中途半端で、水素なのかアンモニアなのかわかりませんがトヨタの言うように(しかし投資家は評価しませんが)本当の競争はこの次のような気がします。
世界で今勢いあるEV車を展開するBYD社。自国中国は勿論、クリーンエネルギーの新興国であるタイ、ブラジル、イスラエルなどで人気を伸ばしています。販売先も、政治的に参入できてない米国を除き53カ国。
魅力の一つは低価格で、150万円から購入できます。低価格の背景は自社で部品製造を賄えているからとのこと。近年半導体不足で新規自動車販売ができない企業の課題を、サプライチェーンの常識を変えることで打ち破っています。
日米以外で販売を加速し足元を固めているBYDは、ある意味テスラを超えてしまっているのかもしれません。新興国だと中古車含めたマーケットが重要になり、消費者のニーズ喚起をどこまでできるか今後注目です。EVは一台一台なので覇権といってもまだ市場シェアの話。次の自動運転車はマイカーではなく、モビリティ社会インフラなので、国家的問題になる予感がします。
新興国だと国際政治力で決まりそうでもあります。EVで一定のシェアと信頼感を獲得すれば、BYDが自動運転網でも存在感を発揮するかもしれません。