アディダス女性用水着が波紋 パックン「“着用モデルが女性ではない”と断言できない」 多様性の理解と反発を考える

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• 細田 知美

  株式会社電通PRコンサルティング シニアPRプランナー、電通ダイバーシティラボ所属

  ・2023年06月08日

  6月はプライド月間です。米国adidasのサイトのWomen's Sportswearのページで販売されている「PRIDE SWIMSUIT」、男性が着用していると波紋を呼んでいます。
  米国では、アディダスのほかにもバドライトやナイキやスタバなど、いくつかの企業がLGBTQ+の権利や多様性に関するメッセージを発信したことに対し、保守派右派からの批判が加熱しています。
  
  6月に限らず、LGBTQ＋に関する企業の姿勢をプロダクトや広告やキャンペーンなどで表現することは多いのですが、その表現に対し、女性の権利を侵害しているなどどいう、特にトランスジェンダー女性に対する差別からの批判がSNSでの炎上が起きることがあります。
  企業は、日頃からあらゆる社会課題に取り組んでいます。それは企業の理念や姿勢の表れです。
  アディダスも、突然このようなプロダクトの発表をおこなったわけではなく、これまでのアクションがあり企業としての思いの積み重ねがあります。
  ですから、炎上した事実は受けとめつつも、姿勢を崩さないことが大事だと思います。
  企業の思いはまた違う形でも継続して出し続ける、このようなアクションを続けていくことで社会も変わっていくのだと思います。