【日本発】世界に売りたい、儲かる「土壌ビジネス」
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注目のコメント
窒素をバランスよく効率よく吸収できると植物は大きく育ちます。
ただ、通常、大きく育つと食味的には大味になりがちだというのが一般の認識で、トマトなどはあえて小さく育てて食味を上げるという技術が普及しています。
キャベツに関していうと、収穫を遅らせるなどのことでサイズは大きくなります。
ただ、規格箱に規定数入れることができなくなるので加工用など独自流通がない限りはある程度のサイズで早めに収穫されます。
普通のキャベツでも条件が揃うと2kgも超えるサイズにし育つことも珍しくなく、出荷が大変になるのでむしろ「やっちまった」となります。(経験者)
なので、「大きいキャベツが微生物のおかげ」という表現は正確ではないと思います。(科学的根拠があればすみません)
要は、窒素を効率よく吸収できるように微生物が働いたということであれば、化成肥料でも同じことが再現できるはずです。
※ちなみにトップ画像で使われているキャベツはサボイキャベツといわれる種類のもので一般的にはあまり流通していない高級食材で、本稿のキャベツとは異なる画像素材ではないかと思います。(それが悪いというわけではなく)
活性炭や有用微生物群を投入して土壌改良するという謳い文句の資材は今までも山ほどありありまして
湾岸の〇〇expoなどに参加するとあちらこちらでサンプルを配っています。
その中でも頭ひとつ秀でた資材なのかはある程度年月を経て評価が定まっていくことと思います。
もちろん現在、ほとんど輸入に頼っている肥料の国産化
省コスト化は国としての方針でもありますし、どんどん進めるべき技術開発だと思います。食料と農業の分野は、いま非常に面白い分野です。急増する世界人口を支えるだけの食料を作り続けながら、かつ気候危機を避けるために、環境負荷を一気に下げないといけない。まさに超難問のパズルです。
今回とりあげたスタートアップのTowingは、めちゃくちゃ地味で、めちゃくちゃ面白い「土の微生物」のスタートアップ。彼らは土の中を生きている微生物たちを、上手に培養して、畑の生産量を上げる「土(バイオ炭)」を開発販売しています。
なぜ土の微生物が大事かといえば、大量の二酸化炭素を排出する、化学肥料の代りになるからです。化学肥料はアンモニアをつくる際に、多くの場合化石燃料(天然ガス)をつかい、また近年は価格がうなぎのぼりで上がっています。だったら、微生物に切り替えようというのが彼らの提案です。
もともと日本酒づくりからインスパイアされて、国の研究機関がおこなっていた画期的な発見から生まれたという、この土壌テクノロジー。食料と環境問題のグローバルなパズルを解くための、面白いビジネスになったらと期待をこめて書きました。記事では一切触れられてませんが、TOWINGは元々月面や火星で農作物を栽培する際に、輸送コストを下げつつ効率的に栽培できないか、という目的で開発されています。
いわゆる、宇宙ビジネスの一環ですが、実際の活用機会は先なのと地上にも還元できるということで、今回の記事の様な話に帰着します。
地上で本格的に利用するには、コメントにある専門家の話や規格などハードルは存在するとは思うので、色々取り込んで適切な展開につながると良いなと期待しています。
企業そのものへは最近8億円調達したり、S-boosterという国内最大級の内閣府主催のピッチイベントで2019年ごろに受賞しているので、期待値などは十分です。
オンラインストアで商品売ってるので、味が気になる場合は少し高いですが試してみると良いですね。ちなみに、ジンジャーエールは名古屋駅のお土産屋である名鉄商店にも売ってます。
https://towing.co.jp/cart
https://store.meitetsu-shouten.jp/products/%E5%AE%99%E3%83%99%E3%82%B8%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB