【與那覇潤】ジャニーズ問題の裏に潜む「日本社会」の病理
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スポンサーの動きは国内だけをみていれば良い政治、報道と決定的に違います。
グローバルに販売している会社は海外も含めた意識が求められます。なぜならば海外の消費者に飛び火した場合「日本の本社は組織的な性加害を加えている事務所のタレントを使い続けている」このことが発覚した場合に不買運動が起きかねない。
日本の国民と上司、競合を横目だけを意識していれば良い政治とテレビとは違うのです。
"同じことは、ジャニーズタレントを起用している広告主にも言えるでしょう。
他のスポンサーは「使い続けるのか、差し替えていくのか」を、横目で見比べているのが現状ではないでしょうか。">よく「日本は集団主義的な社会だ」と言われますが、実際には、日本人は欧米以上に「個人主義的」なのかもしれません。
これは本当にそうなのかもしれない。
アメリカに住んでみて、日本という国を改めて考えた時に、
・ボランティアや寄附行為をする人の割合が世界の中でも少ない
・自己責任を最も求める国
というのが気になっていたが、今回の「欧米より個人主義」という言葉で腹落ちした。
そんな個人主義の割には
・自分が損しててでも相手に損をさせたい国民性(日米中で実施した有名な実験があります。スパイト(いじわる)行動、ってやつですね)
なので、「困っている人に興味は無いけど、自分より得をしている人は許せない」という特異性がある気がする…今回の性加害はジャニーズ固有の問題でありながら、構造を突き詰めると社会のどこにでもあり得るものだとも思います。おかしいとわかっていながら「自分には関係ない」とスルーする。「良し悪し」という倫理観よりも個人の「損得」を優先する、などです。
もちろん個人の平和や安全が第一で、それを犠牲にしてまで周りに気を配る必要はありませんが、もう少しだけ困っている他者に手を差し伸べられる社会であれば、もっと多くの人にとって生きやすい世の中になるのではないかと思いました。
今回の件を取材、記事を作成しながら、少なくとも自分はそうありたいなと思いました(なかか、貫き続けるのは簡単ではありませんが…)。