航空大手2社、黒字転換=3年ぶり―23年3月期
コメント
注目のコメント
日本航空とANAホールディングスが、2023年3月期に3年ぶりの黒字転換を達成。日本航空は純損益が344億円の黒字、ANAホールディングスは894億円の黒字を計上。新型コロナウイルス対策の緩和により旅客数が回復したことが要因。
このニュースは、新型コロナウイルスのパンデミック以降、日本の航空業界にとって大きな好転の兆しであると言えるでしょう。日本航空とANAホールディングスの黒字転換は、国内外の旅行需要が回復していることを示しており、われわれ旅行関係にとっても大変喜ばしい事実です。
さらに、航空会社の経営状況が改善されることで、新たなサービスやプランが展開される可能性が高まり、消費者にとっても選択肢が増えることが期待できます。実際、過去のデータを見ると、航空業界が好調な時期には、新しいルートや価格競争が活発化し、旅行者にとって有益な状況が生まれています。
また、航空業界の回復は、旅行業界全体の活性化にも寄与しています。観光業やホテル業、レストラン業など、多くの関連産業が活性化することで、経済全体の回復が加速されることが期待されます。
最後に、このコロナで塗炭の苦しみをなめながら、それを乗り越えてこの黒字転換を達成した日本航空とANAホールディングスの皆さんに、心からのお祝いの言葉を贈りたいと思います。今後も業界全体が一丸となって、持続的な成長を目指しましょう!ANAとJAL、どちらも黒字転換を果たしています。
→追記→JALは国際会計基準、ANAは日本基準なので単純比較は出来ません!
航空関連産業は、コロナ禍の象徴ともいうべき業界ですから、これで日本も名実ともにアフターコロナに舵を切ることとなるでしょう。
決算短信にさっと目を通しました。
黒転は良いとして、来期の予測に関しては、JALよりANAが保守的です。
来期の予測として、JALは復配を予定していますと書いてありますが、ANAは復配は努力するというコメントに留まっています。
また、来期予測ですが、JALは前期より増収増益としていますが、ANAは増収率も前期比2割弱程度の増加、経常利益については前期より僅かですが減益を予測しています。
ANAは、前々期から前期は、売上高が約7割伸びているのに対して、前期から今期が2割弱です。これは、恐らく客単価が下がることによる影響を保守的に見ているのだと推測します。
昨年まで、ANAは特に国際線はかなり高単価を維持していました。しかしながら、今年の夏休みから冬ダイヤになると、国際線も海外LCCが増えて、海外のナショナルフラッグも日本への路線を軒並み増やしています。昨年までのANAの一人勝ち的な価格設定は不可能になるのでしょう。
実際のところ、空港での水際対策が完全撤廃されると、高くても日系航空会社を使うという人がかなり減るはずです。
この辺り、競合との差別化をコロナ前にスムーズに移行できるかが、日系航空会社特にANAの課題だと思います。コロナ禍、就活生のなかには、どうしても客室乗務員になりたいが、面接を受ける機会すらなく悔しい思いをした方に何人もお会いしました。
JALの2024年卒新卒採用は、業務企画職で150人、パイロット訓練生で50人、客室乗務員350人と大きく回復。また、2021-2023年卒の方も対象になるとのこと。
航空大手の業績が回復し、雇用需要が増加することで、救われる方も多そうですね。