急襲時のオバマ氏写真公開 ビンラディン容疑者殺害
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この時の写真は、当時から公開されていましたが、何でまたこんな12年前の前々大統領の写真が今さらニュースになっているかというと、ワシントンポスト紙が、情報公開法に基づいて、いくつか新しい写真を入手したからですね。
https://www.washingtonpost.com/investigations/2023/04/28/obama-foia-bin-laden-raid/
オサマ・ビン・ラーディンというのは、わかりやすい悪の親玉っぽいキャラですが、独自の兵力や資金はわずかなもので、いわばただのアイコンでした。
当時パキスタン軍に匿われていたオサマ・ビン・ラーディンを、米軍がパキスタンに許可を取らずに殺害したことは、いくつかの結果を招きました。
・米国政府のパキスタンに対する決定的な不信
・パキスタンの対米関係悪化と中国への接近
・パキスタン軍のターリバーン支援強化とアフガニスタンでのターリバーンの勝利、米軍の撤退
・パキスタンの(自業自得とはいえ)対外債務増大と財政破綻寸前の状況
米国国内政治のためなら、派手な殺害ショーをやった方が支持率が上がったでしょうが、パキスタンとアフガニスタンの状況をハンドリングするうえでは、有害無益なことでした。
米国政府がパキスタン軍の幹部たちを金で買収して、パキスタン軍がオサマ・ビン・ラーディンを殺害したことにした方がましでした。
なお、オサマ・ビン・ラーディン自身にはほとんど何の力もなかったので、殺害したところでアル=カーイダ系勢力やイスラーム国を抑止する効果は全くなく、その後彼らは伸長していきました。シチュエーション・ルームの公式写真は、別角度で1枚ありましたね。オバマ氏含め複数が写っていて、当時国務長官だったヒラリー・クリントン氏が口元を手で抑える仕草が印象的でした。突入時の1枚とされていますが、実際には突入直前に特殊部隊の映像が途切れ、大統領は作戦実行の瞬間を確認していません。これはのちにCIA長官だったパネッタ氏がラジオのインタビューで明らかにしています。歴史の検証としても、こうした写真は大変貴重だと思います。
アメリカは世界の警察を自認していて、実行しているだけなのでしょうが、昔から敵を作って戦争をするのが好きですよね。
アメリカによって世界の平和が保たれているとはどうしても思えません。