スイスで「AIお天気お姉さん」誕生、あまりのリアルさに驚きの声 - ネット「未来キタ」「本物にしか見えない」
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すでにNHKでもAIアナウンサーによる原稿読み上げが始まっていますが、用意されたテキストを読むだけなら確かにこれで十分でしょう。報道もそうですが、天気予報も、いろいろな材料をどのようにつなぎ合わせれば視聴者に分かりやすく伝わるのか、どのような話し方をすれば伝えたい点を強調できるのか、という放送作家的な目線も含めての仕事のほうが大事で、単に原稿を読み上げるだけの仕事をしているアナウンサーやお天気キャスターは今どきいません。
気象庁の予報をただ読み上げるだけの天気予報番組もあるといえばありますが、ネットで分かりやすく天気予報がみられるようになり随分淘汰された印象があります。
ただしその放送作家的な仕事も、いよいよAIで自然な文体が作れるようになってきているので、まだプロによるチェックと手直しが必要なものの、その方面にもずいぶん食い込んでくるかもしれません。
また天気予報自体も、小難しい数式を用いた数値予報モデルよりも、もはや天気図を画像的に機械学習してしまったほうが、結果的に将来予測の精度が高いのでは?ということが言われており、現に数値予報モデルを使うよりも精度が高いものができた、などと米中で天気予報AI開発競争にも突入しています。AIのメリットはとにかく計算機資源が数値予報モデルよりも大幅に小さく(0が何個も違うレベルで)済むことで、逆に同じ計算機資源でも多くの揺らぎを表現したアンサンブル予報を出すことができ、予報の期間を長くしたり、精度を向上させることにつなげられることにあります。AIのデメリットは、学習データにないような外れ値の出力ができないことで、今後温暖化により今までの気象の常識が変わるかもしれない状況に対応できない懸念があることや、そうした懸念に対して途中の工程を示すことができないことにあります(結果を出すことにフォーカスしているため、途中は完全なるブラックボックスとなってしまうからです)。
しかし天気予報は元来AIの仕組みを使って学習しながらさらに精度を高くするということが仕組みとして組み込まれており、天気予報AIも今後各国の気象機関で使われるようになるものと思われます。
ゆくゆくは気象機関がAIで天気予報を作成し、それをAIが放送原稿として起こしてAIが天気予報を読み上げる番組になるかと思いますが、その天気予報を見るのは誰でしょうか?それもAI?理由が正直。これまで容姿や声質などで守られていたオペレーショナルな部分の多い仕事は置き換わっていく可能性が高い。リアルの場ではまだ不気味の壁を越えないと思いますが。
放送局の責任者であるPhilippe Morax氏によると、「数名の(人間の)候補者と面談を行ったが、適任が見つからなかった」という理由から、AIアバターのJadeを起用したという。適任がいなかったという理由でAIお天気お姉さんを活用ということ。
倫理的な問題ですが、お天気キャスターになりたいという夢をもった人がいる、つまり人材不足ではない業界にまでAI開発して仕事を任せるようになったらなんか変だなと思いました。