【大問題】「日本の温泉」は、脱炭素の敵なのか
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どこかに盲点があったのか!?と思ったが普通の話でした。
地熱を利用したらどの程度の発電量になるのかを示さずに「敵」と断定するのは気が早すぎると感じました。
そもそも発電量として大きなポテンシャルがなければ、批判するに値しない。定性的な理由だけでは不十分です。
そして、欧州が完全電動車を決定できなかったように、脱炭素は簡単では無い。大抵の批判は一側面しか見ておらず、網羅的に実現可能性を示した上で批判した記事は見たことがない。記事の主張に都合の悪い科学的事実は無視されるのが通常です。
脱炭素もサステナブルな方法で実現したいですね。
注目のコメント
温泉業者が邪魔しているからではないですね。
日本の地質と、発電コストの問題です。
地質というのは、1か所にまとまった大規模熱源が日本には無い、ということです。
エネルギーポートフォリオで地熱が20%を超える国はアイスランドくらいです(そもそも人口37万人で、電力消費が少ない)。
いわゆる火山国の国でないとまず地熱の利用はできず、そして火山国であるだけではダメです。
たとえば、米国のハワイ州でも、あれだけ火山があっても、エネルギーポートフォリオの内、地熱は2%です。
太陽や風力は、コストを度外視すれば、多くの国で増やすことが可能ですが、地熱は、地質的条件に制約されます。
運転している地熱発電所の発電設備容量で見ると、
1位 米国 379万kw
2位 インドネシア 235万kw
3位 フィリピン 193万kw
4位 トルコ 168万kw
ちなみに、アイスランドは9位で75万kw、
日本は10位で62万kw
です。
日本の発電事業者の発電設備容量は、合わせると3億1467万kwです(2021年)。
海外の地熱発電状況について
https://www.nef.or.jp/keyword/ka/articles_ka_07.html#:~:text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AF%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%A7%E3%82%82%E5%B1%88%E6%8C%87,%E4%BD%8D%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82読者のみなさん、こんにちは。新しいポッドキャスト『グリーンインパクト - 地球を救う、ヤバいビジネス-』(毎週月曜、木曜配信)をはじめました。新しいグリーンな経済のフロンティアを、お届けする番組です。
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この番組に連動して、毎週、おもしろいトピックを選んで、ニュースレターのようにしてお届けします。今日はあえて、日本の温泉と、再生可能エネルギーのバトルという“公然の秘密”について紹介してみました。
脱炭素にイラつく温泉宿のオーナーたちに、この問題はテクノロジーや理想だけでは、進まない現実を教えられます。みなさん、ぜひご意見ください。地熱発電には私も期待していました。しかし、日本全体で合算した場合は確かに規模の大きな発電ポテンシャルがあるのですが、2つの問題があると勉強したことがあります(出典を忘れた):
1)アクセスしやすい地熱源は既に温泉として利用されている
2)新たな地熱源を探すにしても規模の大きな発電所をつくれる場所は限られるうえ都市圏から離れてしまい、採掘・建設・送電網の構築コストなどを考えるとペイしない
本記事に紹介されていた米ニューヨーク・タイムズの発言 「日本は地熱大国であり、クリーンで、安価な地熱発電をするポテンシャルがある。しかし、そこには開発に反対する「温泉宿」たちが、立ちはだかっている──。」は、前者の問題のみを指摘しているもので、本質を突いていないと思います。