日本企業、中国での活動警戒強める アステラス社員拘束受け
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中国での研究会に参加したり、公的機関や企業の視察招待を受けたりする一方、行政当局関係者から「中国が考えるインテリジェンスの重要性」について聞く限り、中国国家の考え方もわかるため、中国に滞在するときにはあらぬ誤解を受けないよう気を使っています。
中国の研究者の方々も、私のような海外の方と会うこと自体がスパイ容疑をかけられる可能性があったり、学術報告のトーンが誤解の原因にならないように気を使っています。内容によっては報告を聞いているだけでも容疑をかけられる可能性があるため、内容がきわどい場合は、その都度席を外します。
基本的に、ネットでのやり取りはすべて捕捉され、証拠収集されているはずです。特に北京市は厳重で、顔認証システムも発達しているので、監視対象者は空港に入った時点から捕捉されます。例えばその後地下鉄で移動するなら、地下鉄での行動はリアルタイムで監視カメラで捕捉されていると思います。中国ではこれら国家の情報収集活動のすべてが合法です。
上記のことは以前からわかっていることで、中国での会議参加などでは意識しており、当然、他国以上に気をつかいます。「何を今更」という感想。中国ビジネスをする前に、「共産主義」の定義をきちんと学習すべきでしょう。
「法による支配」はあるが、「法の支配」はないことにも注意すべき。ちなみに日本でも、「法の支配」が好きじゃない人が見受けられます。過去に起こった日本人の拘束や禁固において、真実がどうだったのかが気になります。実際にスパイ活動をしていたのか、それとも中国政府の誤解あるいは過大解釈なのか。
自白の誘導などは日常でしょうし司法は共産党の管理下ですので、中国側の事実認定はほとんど参考にならないことを前提として。
