雪が減り続けるこの地球で、スノーコミュニティから何ができるのだろう
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温暖化により雪が減るよ、ということはずっと以前から言われていたところだと思いますが、気象分野では具体的にどのような影響があるのかということの研究はそこまで進んでいませんでした(「本当に温暖化しているのか?」といった問いに答えることを優先していたということもあります)。
例えば日本周辺で言えば、北海道の内陸を除けば温暖化が進むと顕著に積雪量が減少します。温暖化により雪が雨になる効果が出てくるためです。ただしドカ雪の頻度は特に本州の山岳部や北海道の内陸で増加する可能性があるという研究があります。
雪質も変化し、現在パウダースノーの地域では気温の上昇により湿った重たい雪に、現在は湿った雪となっている場所ではそもそも雨に変わってしまうと考えられています。
雪を利用する産業はスキー・スノーボードだけではなく観光資源として裾野が広いものですし、一方で災害をもたらす存在としての雪という意味でも、湿った雪が増えたりドカ雪の頻度が増加するというのは聞き捨てならない話であると思われます。
すでに地球温暖化は進行しており、今すぐに一切の二酸化炭素排出を停止しない限りは今後も温暖化はさらに進行します。21世紀末までに3℃程度の温度上昇が起こるのは避けられないのではないかというのが関連する研究者の中で割と多数派を占めている状態です。
ある程度の温暖化はもう起こるものとして、雪を利用する側としてどのように考えるかというところを問われるタイミングに来ているように思われます。
日本国内のスノーコミュニティとしては、北海道に残る環境をいかに残すか、また雪がなくなるであろう本州のスキー場についてどのような使い方ができるのか、どのようにスノービジネスを残すのかということを考える段階なのではないかと思われます。サマーゲレンデやグラススキーというスポーツもありますので、逆にそのような温暖化への適応策を提示するのもコミュニティに期待される役割なのではないでしょうか。記事にある栂池高原スキー場に、冬の間ずっと滞在していましたが、1-2月にも雨が降るという異常気象でした。
温暖化が進むと、徐々に雪が減るというより、ドカ雪と晴れる日の差が激しくなるという研究もあり、実際そのような天候でした。
僕も自然の中でリモートワークをすることで、環境問題がより身近になったので、こういったコミュニティで課題に気付くことは大切だと思います。環境学を専攻する大学生です。
本当に気候変動の影響が目に見えてきました。
ただ重要なのは、マイボトルなどを持ち歩くアクションだけでなく、
人間が環境変化に適応する(適応せざるを得ないといった方が正しいですが)ことが大事かと思います。
既存の良き伝統文化を尊重しながら、環境変化を受け入れ新たな文化を生み出しながら進んでいくことが、環境制約の中でのイノベーションなのだと思います。