サイバー藤田社長、2026年に社長を辞めると宣言
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注目のコメント
こちらの藤田さんのブログを読みました。
https://ameblo.jp/shibuya/entry-12794519878.html
実際にちゃんとサクセションを始めたい、という宣言だということがよくわかります。
「実際社長をやればやるほど、どんどんこの仕事が引継ぎ困難になっていくことを実感し、ずっと危機感を持っていました。」
「また、大学生の時に「ビジョナリーカンパニー」を読んで感銘を受け、最初から誰がやっても繁栄していくパブリックカンパニーを創る志でやってきたという自負もあり、それを証明したい気持ちもあります。」
ただし、下記が少し気になります。
「新社長が就任した後については、その先しばらくは私が会長兼CEOとして伴走し、うまくサクセッションが成功すればどこかのタイミングで身を引くつもりです。どうしても難しければ会長兼CEOとして引き継ぎ可能な会社になるまで、ずっと何年でも仕事を続けるつもりでいます。無責任な引き継ぎをするつもりはないので、心配な関係者の皆様はご安心くださいませ。」
これはあくまでも無責任な引き継ぎはしない、ということとして書かれているのは分かる、誠実な内容だと思います。しかし、読み方によっては自分の眼鏡に適わないならば引退しないとも読めます。そしてやっかいなのが、自分の眼鏡が自分ひとりのものではなく、利害関係者の代弁者としての自分でもある、ということです。
様々な利害関係者から、やはり藤田さんに続けて欲しいという要望は、引退し別な人が経営をしていくことと時間軸の長さが異なります。利害関係者は長期的な目線とはいえどんなに長くても5年位までの話で、後者の引退は『ビジョナリー・カンパニー』的に言えば、何十年単位の話です。となると、前者の声があると、後者の継承が生まれないというジレンマに苛まれることになります。そうなると、いつの日か凄く時間が経って藤田さんが相当にご高齢になり衰え、かつ、会社としての問題が顕在化してしまうまでこのジレンマが解消されないということになってしまうという、カリスマ経営者がいる様々な企業で起きている問題が生じることになります。今回のメッセージは、そうならないようにするという宣言ですので、2026年までの動きに注目したいと思います。昨年末FUSEというイベントで藤田さん、Money Forwardの辻さんとのセッションのモデレーターを担当させていただきました。
その時にお聞きした話のその後、改めて25周年を振り返ってその背景や思いを書かれているのが今回のBlogです。
セッションでお話しされていて印象的だったのが、引き継ぎ書の作成です。単なる引き続きマニュアルではなく、藤田さんの頭の中を言語化しているものとのことで、どんな意思決定をどうしたのかを分かるようにする、とお話しされていました。今までは藤田さんだから、創業者だから判断できた事も多く、それをどう引き継ぐのかが重要とのこと。
日本のスタートアップの先駆者であるサイバーエージェントが、これからどのように後継者に繋げていくのか、またどこまで創業者の意思を引き継いでいくのか、一つの重要な事例になっていきますね。318の日は今でも、あ、今日はサイバーの日だ。と思い出します。
サクセッション宣言がいつ来るかとは思っていましたが、ついにですね。
ブログの内容もタイミングも、腹落ち感ある内容、何よりアメブロが更新されて嬉しいですね!
私ももっとアメブロ更新しようと思いました。