コマツが大幅値上げ継続、増益効果1000億円 24年3月期
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注目のコメント
コマツは、日本企業の中でも価格をちゃんと適正にしてきた企業の代表格。2000年代半ばにはもうやっている。
品質の良さが、故障の少なさ(=高稼働率)や燃費の良さ、中古価格の高さにつながる。それによってトータルコストが下がるから、初期の価格が高くても、顧客にとってその価格が合理的なものであると訴求できる。
CATという競合がちゃんとプライスリーダーとしていたというのもあるかもしれないが、こういう品質に対して価格を訴求して、ちゃんと稼ぐことは経営の一丁目一番地。稼がないと再投資もできない。
下記でコメントしている点だが、日本は高品質に対して価格を十分に訴求できていないと感じる。
お客様は重要だが、お客様に適切な対価を払ってもらうことまで含めて事業だし、経営。
【超マクロ解説】賃上げしないと、日本は若者を雇えない
https://newspicks.com/news/8163154個人的に1990年台から素晴らしいと思うのは、先見性があった事、親和性から顧客側に立ってモノの販売、流通からコトとなる土木建築現場のお困り事、課題を徹底的に伴走型のコンサル部隊を構えて、解決型の企業へとトランスフォームした事かなと思います。建機や重機にセンサーを備え付けて、建設現場の土壌、盛り土を計測して3次元の設計図へと変換して効率の良い工期を組み立てたり、対象の土地にドローンと次世代測定器を導入し、時間短縮と人的リソースを低く抑え、とどめは全てのデータをプラットフォームという基盤に集約して、API接続した事。実はDXをやってのけたのはコマツさんだと個人的に思います。民間だけでなく、国交相などと連携しているところ、また名だたる企業と連携して実現している底力が凄まじいです。DXにお悩みの企業上層部やステークホルダーの方はコマツさんの遷移を学習される事をおすすめします。