ファースト・リパ入札結果、30日夜発表か-JPモルガンなら特例も
Bloomberg
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一番体力のあるJPモルガンからすれば、買うのはいいが次々持ち込まれてもキリがない、というのが本音でしょう。他方、FDICからすれば、かつてのRTC設立時のような大風呂敷を先に広げてしまうと、政府がリスクの大きさや深さを認めることになるので、できれば民間で個別にやってもらいたい、ということでしょう。ギリギリの綱引きです。
メインシナリオは、民間金融機関による買収が成立し、徐々に通常モードに戻っていくというもの。「リーマン時とは異なる」という論が主流です。
一方で、やや話を拡大させると、金融環境がタイトになっていくことには留意する必要がありそうです。コロナショックにより、世界的に官民の債務が増加しており、IMFのデータによると、2021年から減少に転じてはいますが、引き続き水準は高く、特に低所得途上国(LIDC)に関しては、民間を主因に債務は増え続けています。
経済的に弱いところから歪みが現れないか、懸念されます。SVBの時とは違い、FDICが預金の全額保護のスタンスを明確にしていないため、ディールが仮に成立しない場合のワーストケースシナリオが非常に読みづらい。意図的にスタンスを開示していないように見える。