韓国 出生率「0.78」7年連続過去最低 少子化歯止めかからず
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家事育児の負担が女性にのみのしかかるという点は、日韓で共通なのですが、韓国固有の理由を挙げるとすれば、異常な教育熱です。莫大な学校外教育費の負担に耐えられる富裕層しか子どもを持とうとしません。以前韓国の大学で講義(なんとか韓国語でやりました)をしたときに、「結婚もせず、子どもを持つこともないのに、どうして子育て支援の政策に賛成する必要があるのか?」と質問が来て、びっくりしました。
この教育のコスト(金銭だけでなく、労力も含む)から来る少子化は、台湾や中国の大都市部でも見られる現象で、台湾も2020年、21年の合計特殊出生率が1を切っています。いま日本を含め、北東アジアで一番出生率が高いのは…
実は北朝鮮!というのはなんとも皮肉な現象です。個人的には考えられる原因として、以下があります。
- 結婚自体をしようとしない
- (儒教文化圏なので特に女性が)義理の親といい関係を保つのが難しい
- 就職難が続き、恋愛や結婚をしようとするモチベが下がってる
- 育児にかかる費用が高い
- 高い教育熱で私教育を始める時期が年々早まっている
- 社会人になる前までは親が経済的にサポートする文化
- 学費など諸々の費用が物価とともに上昇している
- キャリアパスから外れる可能性がある
- 制度的には育休を取ってからも戻った時差別するのを禁じているが、実際そういう社風になっていない
- 育休が取得できなかった場合、預けられる保育園があまりない(競争が激しい)
- 全体的に残業が多い
一方で、育児をサポートする制度が強化されたり(遅くまで面倒見てくれるなど)改善がぼちぼちされています。が、出産率低下の速度に追いついてないんだと思います。韓国の少子化問題は2000年代に入り、社会問題として意識されており、いろんな対策を考えてはいますが、2018年以降からは出生率が「1」を下回り、なかなか出生率が上がらない状態です。
2021年には少子化問題を解決するために国家予算を47兆ウォンほど使ったこともありますが、まだそれほど良い結果は出てこない。。
一人の子供を育てるのに、教育費の負担が大きいことが一番の要因だと思いますので、政府からの支援がもっと多方面で行われるといいですね。