【日銀総裁】ノーマークだった植田さんって誰?
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注目のコメント
植田先生がいわゆる「フォワードガイダンス」の考え方を世界に先駆けて政策に取り入れようとしたのは、実際にはこの記事より早く、1999年4月の金融政策決定会合でした。
植田先生は「名目金利のゼロ政策」「流動性の罠」の先の緩和効果の可能性として、この会合で、フォワードガイダンスの考え方を文言の形で現実に政策に取り入れようとされました。既に議事録も公表されていますので、(ちょっと大部ですが73頁だけでも、、、)ご関心があればお読み頂ければと思います。https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/record_1999/gjrk990409a.pdf
私も一緒に働かせて頂きましたが、大変洞察力に優れた、実務感覚も卓越した方と感じました。別の記事へのコメントでは言及を控えましたが、
こちらの特集でふれていただいたので、若干補足します。
植田先生には、東大日次物価指数(現日経CPI now)プロジェクトを事業化して立ち上げた2015年のナウキャスト 創業から間もない頃、渡辺努先生(現東大教授)、西村清彦先生(当時東大教授、元日銀副総裁)とともに技術顧問に加わって頂き、当時出していたマンスリーレポートに寄稿いただいたり、ビッグデータを活用したマクロ経済分析などについてさまざまな場面でご紹介をいただくなどし、応援していただきました。
その意味でも、今回の人事は誇らしく思っています。
・技術顧問に就任していただいた際のプレスリリース(ご参考)
フィリップス・カーブの再検討におけるオルタナティブ・データ活用の可能性についてコメントをされていました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000018183.html
「以前金融政策決定に携わっていた経験からすると、最近の日本銀行の異次元緩和にもかかわらず、物価の動きが鈍い点は、実務的にもアカデミックにもきわめて興味深い現象です。マクロの方面からのインフレ決定の分析のコアはいわゆるフィリップス・カーブです。その説明力が低下している今、いわばフィリップス・カーブのミクロのデータからの再検討を可能にするようなナウキャスト社のデータはきわめて価値が高いものと思います。私自身もその一端に参加できることを楽しみにしています。」