【話題】ショッピングアプリ「Temu」が強い
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昨年10月ごろから海外スタートアップを見ている人とは「SHEIN」よりも「Temu」が話題になることがすごく多いです(日本でSHEINが話題になったタイミングでは海外では成長鈍化していたり、苦戦し始めていたので)。
「Temu」は同じく中国発の「SHEIN」の爆発的成長を目の当たりにして、リタイアしてバイオ事業をしようとしていた共同購入ECサービスの拼多多(Pinduoduo)の創業者がフルコミットして立ち上げました。
中国企業が米国でBtoC事業をする際には米中問題の観点から、マーケティングが大きな課題になります。「Temu」は「TikTok」の米国立ち上げ戦略を参考に多額のマーケ投資を必要とせず、ユーザー間でバイラルして拡大してきたサービスであることが特徴。
ブランドの正規品を安く購入できるということに加え、レコメンデーション・アルゴリズム機能を磨き上げることで商品を1つ買うつもりが10個買ってしまう。米中スタートアップをかなり見ているa16zのConny Chen氏はPinterestがグループ化・キュレーションを強化したパーソナライズECと表現しています。
参考:https://a16z.com/2023/01/18/what-is-temu/
今月には2ヵ国目の市場としてカナダでのテスト販売を開始し、米国で掲載している商品の半分以上を同時にカナダのテストサイトにも掲載していくという情報が出てきました。カナダのEC市場が注目されることは少ないと思いますが、コロナ禍で世界2位の75%の成長を遂げています。配送コストが課題になる越境ECを米国外でも成功させるかは興味深いところです。
https://m.jiemian.com/article/8838553.html口コミレビューの信頼性は地に落ちています。Amazonはさくらチェッカー無しで買うことは無くなりましたし。。。
"Temuは今日、米国のApp Storeで4.7つ星の評価を得ているが、企業が偽のレビューを簡単に作成できるようになったため、これらの評価の信頼性はどんどん低くなっている。"今週のTechCrunchは今年1月に全米アプリランキングで首位に躍り出たTemuの記事です。Sheinと比較されていますが、Temuの商品ラインナップはファストファッションだけでなく家電や雑貨などかなり幅広いのが特徴です。
2月上旬までTemuは全米1位をキープしていましたが、現時点ではGoogle Play、App storeで2位にランクインしています。日本はサービス対象外ですが、米国ではユーザーが急拡大しているようです。
記事終盤にあるように、Temuが一時代を築くアプリとなれるのかは、顧客満足度をいかに上げられるか、が最初の分かれ道になりそうですね。