本当のところ「1日何歩」歩くのがベストなのか
東洋経済オンライン
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4840人の参加者を対象としたこの観察研究では、「1日あたりの歩数」と「全死因死亡率の低下」に有意な相関がありました。しかし1日あたりの合計歩数による調整後の「運動の強度と全死因死亡率との間に有意な関連はなかった」という結果も出ています。歩数の強度が高くても良いわけではないが、ある程度の歩数までは歩いた方が健康につながりやすいと読めます。研究が説明する「何もしない場合と比べ、少しでも体を動かす(歩く)と健康への効果は高い。しかし歩数あたりの死亡率の低下は漸減し、1万歩以上の場合は頭打ちになる」という内容は、実感通りのような気がします。
「運動できるのに適度な運動をしない」場合より「適度な運動をする」方が健康な生活に良いとは思うのですが、追跡前にはリスク因子が調整されているとはいえ、追跡途中で発生した「何らかの理由」により健康な生活が送れなくなった場合も歩くことが困難になるはずです。その点を含めると解釈が難しくなるかもしれません。
「Association of Daily Step Count and Step Intensity With Mortality Among US Adults」(Pedro F. Saint-Maurice et.al.)JAMA. 2020;323(12):1151-1160. doi:10.1001/jama.2020.1382
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2763292