【深掘り】「安い肉」に隠された6つの大問題
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人類の持続性を考えるならば世界的に進む肉食化は回避すべき
しかし現実は、私も含めて肉が大好きな人は増え続けて、安価な肉を供給できる仕組みも進化している。
かつて、ケンタッキーフライドチキンの鶏を育てている業者から、糞を畑に入れないかというお話をいただき
体育倉庫のような鶏舎に行ったことがあります。記事に出てくる鶏舎とおそらく同じ仕組みで、ヒヨコの状態で倉庫に入ったら天井から餌が降り注ぎ、
次に倉庫を開けるとき(45日後とか)にはブルドーザーのように一気に押し出されていっちょ上がり。
床に積もった糞尿を堆肥として使えないかという話でした。
鶏糞自体は農業では一般的な資材ですが、食肉用と鶏卵用では糞の質が全く違って
端的にいってとてつもなく強烈に臭う糞で、発酵するとガスがすごくて近寄れないほどでした。
私たちが安価な唐揚げや、コンビニチキンにありつけるのは随分前からこういう仕組みだとわかっていてもやめられない。
ウチは娘が小さい頃から烏骨鶏が畑にいて、最近は卵から孵して家族のように育てていますし、
小さい頃は締める現場にも立ちあわせtrちょっとトラウマになりかけていましたが、その直後にも食べていたし、今でも鶏肉は大好きです。
この人間の業の深さを私たちは理性と社会システムで乗り越えることができるのか?
私も日々農業、畜産に近いところで生きていますが、やっぱり難しいかなと。
といってもアメリカは日本の3倍ぐらいひとりあたりするので、せめて日本並みに。。。と西欧の人たちには言いたい感じもしますが
そうすると逆に日本人はクジラを〜と言われてしまいそうですね。「安いは正義」。とはいえ、モノの値段はあくまで「現実的」なものであるべきです。ひるがえって、いまスーパーで売られている肉類は「不当に安い」と指摘するのは、NYTのエズラ・クライン記者。その際に外部化されたコストを、動物や環境、ひいては私たち自身が負わされていると警鐘を鳴らします。
私自身は根っからの肉好きなので、(食べる立場としては)ベジタリアンにも代替肉にもあまり興味がありません。しかし、肉を適正な価格に戻すためのムーブメントが必要だという提言には共感しました。私同様、ガチの肉好きに読んでいただきたい対談です。
さて、2022年11月の特集「世界の賢人かく語りき」でも好評だった、エズラ記者のポッドキャスト「エズラ・クライン・ショー」ですが、このたびNewsPicksで独自翻訳記事を連載化することになりました(2月12日より毎週日曜掲載)。いまの世界がビビッドにわかる刺激的な議論にご期待ください!技術の発展により、肉を食べ続けたい人にとっても
肉の摂取量を減らす、
動物の福祉に配慮した肉を食べる、
代替肉を買う、
肉は食べ続けつつ途上国を支援する、
などなど、いろんな行動のオプションが出てきました。
技術の発展は行動へのハードルを下げます。
人々の行動ハードルが下がると、法律や政策の転換に対する受容度も高まります。
肉食は気候変動、大気や水の汚染、資源の過剰消費、廃棄物、途上国の貧困といった、環境問題の根幹に関わる多様な側面を含みます。肉が好きな人は多いので、肉食は環境問題を考える良い入り口だと思います。